
令和にバズったワケがある。Z世代がつくったショートドラマ『平成みたいだ』誕生秘話
令和にバズってる“平成みたいなショートドラマ”誕生の裏側
2025年の夏、WOWOWとstudio15の共同プロジェクトとして始動したショートドラマ『平成みたいだ』。
「平成レトロ」をテーマにしたショートドラマアカウントは、令和の今、Z世代や当時を懐かしむ世代から支持を受け合計480万回の再生回数を叩き出し、バズっているとのこと!さらにバズるだけでなく、開設からわずか20日でフォロワー数1万人を突破するなど、急激にファンを獲得しています。
制作陣はさぞや平成に活躍したクリエイターなのかと思いきや、実はまだ20代の若手クリエイターたち。
今や「平成レトロ」と呼ばれる時代、まだ子供だった(下手したら生まれてない!?)彼らがなぜこのテーマで、なぜバズらせることができるのか。
平成7年生まれ、30歳の採用担当・吉田がインタビュー!(ギリ、リアル平成レトロ世代?)
今回は、企画を推進したstudio15プロダクション事業部の遠山さんと、同部署でマネージャーを務め、本企画発案者である高橋さんに、企画誕生の裏側からキャスティング、演出、そして“平成”というテーマへの想いについて伺いました。
TikTokをはじめとするSNSでも注目を集めており、制作チームの強い“平成愛”とZ世代ならではの視点が詰まっています。
『平成みたいだ』が生まれたきっかけは?
──まずはお二人の自己紹介を
高橋 奨真(以下、高橋):プロダクション事業部マネージャーでショートドラマチームの統括プロデューサーを兼任してます高橋です。平成8年生まれの28歳です。ちなみに、私の時代は「※ごくせん」みたいな風貌の人も見かけることがありましたが、今は全然いないですよね。
遠山 琴音(以下、遠山):プロダクション事業部の遠山です。ごくせん放送開始と同じ平成14年生まれの23歳です。今回の『平成みたいだ』ではキャスティング担当として、また衣装やメイクのディレクションも担当しています。ちなみに私の時代は「ごくせん」っぽい格好の人はいませんでした(笑)。
今はショートドラマやショートアニメのプロデューサーを担当していますが、元々はクリエイターサクセスチーム(プロダクション内のセールス部隊)にいました。
※ごくせん:2002年に放送開始された人気の学園ドラマシリーズ。熱血ヤンキー教師・ヤンクミが、問題児ばかりの男子高校生たちと心を通わせながら成長していく物語。個性豊かな生徒役に、当時の若手イケメン俳優たちが多数出演し、平成の“学園ドラマブーム”を代表する作品となった。
──『平成みたいだ』が生まれたきっかけは?
高橋:きっかけは、私の個人的な気づきでした。YouTubeを見ていたときに、平成ギャルメイクや平成レトロなファンタのリバイバルCMがバズっていて、「あれ、平成ってもうレトロなんだ」とハッとしたんです。それからTikTokでも平成風ファッションの投稿が伸びていて、これはトレンドとして来るなと確信しました。
「平成レトロ」というテーマ自体は2023年ごろのY2Kの流れを組んで少し前からあったのですが、平成が終わってはや7年。2025年の令和の今になってトレンドとして大きくなってきているのを感じます。
──WOWOWさんと「平成レトロ」テーマのアカウントを作ったのは?
遠山:その頃ちょうど、WOWOWさんとの共同企画が動き出していたタイミングだったんです。そこで、高橋が平成レトロをテーマに企画を行い、私の方で提案書を作り込んで提出しました。平成レトロブームの事例やSNSでの盛り上がりなども盛り込み、プレゼンを行ったところ、「いいですね、やりましょう」とすぐにGOサインをいただけました。スピード感をもって話が進んだのを覚えています。
キャスティングやキャラクター設定へのこだわり
──『平成みたいだ』プロジェクトの進行はどのように?
高橋:まずは“キャラクター設計”から始めました。平成のドラマには男子校ものが多かったので、『ごくせん』や『イケパラ※』『ドラゴン桜※』などを参考にしながら、ツンデレ系やおちゃらけ系、頼れる兄貴系など、タイプごとにキャラを分類しました。そのうえで、それぞれに合うキャストを選定しています。
遠山:SNSで以前から平成っぽい投稿をしているクリエイターさんたちをずっとチェックしていて、「この人なら絶対ハマる」という方々に声をかけました。中には、私が高校生の頃から見ていた方もいます。
特に渋谷役のななしさんは、私が高校生の時から平成っぽい動画を投稿していて、すぐに決めました。今回、目黒役の光島 叶倭さんもTikTokで「イケパラの難波先輩っぽい!」という声もあり、手応えを感じています。
※イケパラ:2007年に放送されたドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の略称。男子校に女の子が男装して潜入するという設定で、イケメン揃いの学園生活を描いたラブコメディ。当時の若手俳優が多数出演し“学園×イケメン”ブームをけん引した。
※ドラゴン桜:2005年に放送された学園ドラマ。元暴走族の弁護士が、偏差値の低い高校生たちを東大合格に導くという熱血ストーリー。阿部寛演じる熱血教師・桜木先生の名言や、生徒たちの成長が話題を呼び、平成を代表する“学園逆転ドラマ”として高い人気を博した。
──遠山さんは元々クリエイターサクセスチームにいたんですよね?
遠山:前職ではアーティストのマネジメントを担当していたので、studio15での最初の配属はクリエイターサクセスのチームでした。
実はWOWOWさんへの企画書作り・提案もクリエイターサクセスチームで培ったものでして、同部署の赤星・小原田と共にクライアントへの提案もかなり行っていました。
高橋:クリエイターサクセスチームでは所属クリエイターのマネジメントから、クライアントへの提案・キャスティングなど幅広く担当するので、色々なスキルが学べると思います。
遠山も今ではその経験を活かし、プロデューサーとして企画・提案の最前線で活躍してくれていて、チームとして非常に助かっています。
名前や衣装の意味とは?
──キャラ名の理由は?
遠山:キャラクターの名前はすべて「山手線の駅名」から取っていて、平成ドラマ『イケパラ』が大阪の駅名を使っていたのにならいました。うちは「東京でいこう」と私と同じくプロデューサーの上原と相談して決めて、渋谷、目黒、上野、神田、(高田)馬場と、それぞれがもじりやすくて“キャラに合ってそうな駅”を選びました。
渋谷くんは「素直になれず不器用だけど一途な、ギャップが刺さるツンデレ」。studio15が渋谷にあるのもあって、リーダーポジションで、赤担当です。
目黒くんは場を盛り上げる天才ムードメーカー。陽キャなお調子者キャラで、青担当。
上野くんはまっすぐで眩しいくらい純粋な元気っ子。“明るく真面目”なキャラクターにしていて緑担当です。
神田くんは包容力があって頼れる、お兄ちゃんタイプ。担当カラーの白、落ち着いた雰囲気の衣装に仕上げました。
馬場くんは滑っても愛される、おもしろ担当。ちょっとダサいくらいがちょうどいい、個性の強い黄色担当です。
──衣装も平成ぽさを追求?
遠山:衣装にもかなりこだわっていて、キャラクターごとのイメージカラーをベースに、髪型や小物の色まで性格や背景とリンクさせました。たとえば目黒くんは“青”担当なので、平成っぽいサイコロのチャームで静かな存在感を演出しました。上野くんは陽気でおちゃらけたキャラなので、緑のヘアピンやパーカー、インナーなど、元気さが伝わるような色使いでまとめています。
──“推し色”やライブ展開も想定?
高橋:はい。ペンライト展開など、イベントでの“推し活”を想定しているので、茶色のようなあまり流通していない色は避けました。
実は茶色をイメージカラーにしたキャラクター案もあったのですが、あえて使わないというこだわりを持っています。
遠山:いつか武道館に立つ日が来たら、ぜひ“推し色(メンカラ)”のペンライトで応援してください!
──アカウント名が「平成みたいだ」の理由は?
高橋:平成レトロをテーマにしているというのと、studio15がやっているショートドラマアカウントで「ドラマみたいだ」というのもあり、その制作チームが担っているということで「平成みたいだ」になってます。
平成そのものを完全に再現することはできませんが、「平成みたい」なら映像で表現できます。
だからこそ、あの時代のような前向きで明るいコンテンツを発信していきたい。見てくださる皆さんにも、どこか懐かしくてポジティブな気持ちになってもらえたら嬉しいです。
なぜ“男子校”を舞台に?
──「平成ギャル」のトレンドを捉えて今回のプロジェクトを始めたのでは?
高橋:平成レトロというと、まず“ギャル”を思い浮かべる方が多いと思いますが、ギャルは今も一定の文化として存在しています。でも“ギャル男”は、最近ほとんど見かけません。それが逆に面白いと思いました。
さらに、男子校を舞台にしたのは、青春の“ぶつかり合い”を描きたかったからです。最近のドラマはドロドロした展開が多い印象ですが、もっと素直で真っ直ぐな関係性を描きたいと思いました。例えば『ブレイキングダウン※』も令和のコンテンツだと思いますが、Z世代を中心に支持を得ています。
そのように、コンプライアンスが厳しい昨今のカウンターカルチャーとして、言いたいことを言える空気感が出ているのではないかという理由もあります。
それに私だけかもしれませんが、印象に残っているあの頃のテレビドラマって男子高のイメージがあって。
※ ブレイキングダウン:元総合格闘家・朝倉未来が主宰する1分間の格闘技イベント。荒々しいキャラクター同士のぶつかり合いや、過激なオーディション動画が話題となり、Z世代を中心に人気を博している。
今後の展開について
──平成みたいだの次も考えている?
高橋:ありがたいことに多くの反響を頂いており、現在、別の高校を登場させる構想も進めています。今回舞台の『和流津高校(通称:ワル高)』のライバル校を設定し、『HiGH&LOW』のように世界観を広げていけたらと考えています。
すでに「出演したい」と言ってくださる演者さんも多く、次回に向けてキャスティングの準備も進めています。リアルイベント化やWeb3空間での展開もできたら面白いと思っています。
──第1話の見どころは?
高橋:第1話では「キャラクターを一発で覚えてもらう」ことに特化しました。名前や性格が自然に印象づくよう、セリフや構成にも工夫を凝らしています。
遠山:初回には、キャストたちが自分で落書きした上履きなども登場します。そうした細かなディティールまで含めて、映像でしっかり見てもらえると嬉しいです。
──「平成みたいだ」への想いをどうぞ!
遠山:「平成っぽい」ではなく、「平成みたいだね」と言ってもらえるような作品を目指しました。Z世代が平成をどう感じ、どう再構築するか。その視点を大切にしたコンテンツです。
高橋:ただのノスタルジーではなく、“今だからこそ”作れる新しい平成として、多くの方に届いてほしいです。青春の温度感を、ぜひ感じ取っていただけたらと思います。
キャスティング/クリエイターサクセスに興味のある方へ
studio15では、出演者やクリエイター、映像ディレクター、プロジェクトマネージャーなど、幅広い役割で新たな才能を求めています。経験者はもちろん、情熱を持って挑戦したいという意欲ある方のご応募も歓迎します。
特に今、インフルエンサー/クリエイタータイアップなどのキャスティングを担当するクリエイターサクセスチームを積極採用中!
たとえば、現プロデューサーの遠山も、元はマネジメント経験を活かしてこのチームにジョイン。所属クリエイターの管理から、企業への企画・提案、キャスティングまで幅広く携わり、今では第一線で活躍しています。
キャリアの幅を広げたい方にとって、大きく成長できる環境です。
さあ、あなたのクリエイティブな力で、新しいエンターテインメントの形を共に作り上げましょう。
興味のある方は、ぜひ応募フォームからお問い合わせください!
応募フォーム(クリエイターサクセス):https://www.wantedly.com/projects/2089657
クリエイターサクセスチームへのインタビュー記事:https://www.wantedly.com/companies/studio15/post_articles/945487
クリエイターサクセスチームの働き方動画:https://youtu.be/fWlgnBzBvps?si=7skfsDvy4q7jvaMi
会社ページ(wantedly):https://www.wantedly.com/companies/studio15
<studio15事業概要>
TikTokを中心としたショートムービー(短尺動画)領域で広告代理店事業・プロダクション(事務所)事業を展開し ています。2019年1月に設立し、現在、所属クリエイター数300組、SNS等の総フォロワー数約1.4億人のMCN に成長し、ナショナルクライアントを含む累計300社以上のPR案件や企業アカウントの運用代行やTikTokコンサ ルティング、SNSマーケティング支援を行っております。更に、自社のショートドラマ「ドラマみたいだ」は4億回再 生されるなどZ世代の心を掴むコンテンツ制作にも強みがあります。
また、TikTok Shopの公式パートナープログラムにおいて、「TikTok Shop Partner(TSP)」、「TikTok Affiliate Partner(TAP)」、そして「Creator Agency Partner(CAP)」の3種に認定されています。
TikTok Media Buying Professional取得済み
TikTok製品に精通した専門家に与えられる、 TikTokメディアバイイング認定資格「Media Buying Professional」を、10名以上のメンバーが取得済み。TikTok運用に不可欠な専門知識を備え、成果 に直結する提案・支援を行っています。
TikTok Shop出店支援サービスについて
TikTok Shop公式認定パートナーであるstudio15では、TikTok Shop出店支援サービスを5月より開始しており、 新しい販路開拓をサポートしています。
studio15のTikTok Shop出店支援サービスについて: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000043271.html
TikTok Shop公式認定パートナー資格「TSP」「TAP」「CAP」について: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000043271.html
studio15では課金型ショートドラマにも力を入れております
・200万DLのショートドラマアプリ「BUMP」で『あなたのことが死ぬほど嫌いです』がランキング1位を獲得:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000043271.html
・ショートドラマシナリオ甲子園 大賞受賞作『マタニティリベンジ-今からあなたに復讐します-』、2/12配信開始:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000043271.html
・4億再生以上のショートドラマを制作するstudio15と180万超の原作数を誇るindent初の共同制作プロジェクト第1弾が公開:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000043271.html
studio15ではドラマのプロデューサーを積極採用中
漫画、小説のショートドラマ化に向けた企画提案から制作、PRまで一気通貫で行っていただけるポジションです
詳しくはこちら:https://www.wantedly.com/projects/1978999
■studio15会社概要
所在地:〒150-6221 東京都渋谷区桜丘町 1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー21階
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設立:2019年1月23日
代表者:代表取締役 岩佐 琢磨
親会社:株式会社セレス(東証プライム市場上場:3696)https://ceres-inc.jp/
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