2021.9.28
同じSNSだけど?TikTok(ティックトック)とInstagram(インスタ)の違いを解説
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最近TikTokが気になってるんですが、Instagramとはどんな違いがあるんでしょうか?
TikTokはSNSの中でも新しいプラットフォームです。Instagramとの違いや、どんな使い方ができるのかなど解説します!
最近は様々なSNSがあり、その中でもTikTokとInstagramはビジュアルを重視したSNSとして似た印象があるかもしれません。
自社サービスや商品をアピールする上で、どのSNSが相性が良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、TikTokとInstagramの違いについて解説します!
Instagram(インスタグラム)とは?
Instagram(インスタグラム)は2010年にリリースされたSNSで、アメリカ合衆国に本社を置くFacebook(フェイスブック)が運営するサービスです。
写真や動画を友達や家族と共有してコミュニケーションを楽しむツールとして、世界中の人々に利用されています。
Instagramの日本国内での月間アクティブユーザー数は3,300万人を突破し、現在では10代~50代まで幅広く使われるSNSとなりました。
「インスタグラマー」「インスタ映え」など新しい言葉が生まれた
Instagramの流行と同時に、多くのファンから支持される人を表す「インスタグラマー」という言葉が生まれました。
有名人や芸能人ではない一般のユーザーでもInstagramで大きな影響力をもち、たくさんの「いいね」を集めるユーザーは「人気インスタグラマー」として企業のプロモーション案件を請け負うことも。
また、2017年には「インスタ映え」という言葉がユーキャンの流行語大賞に選ばれ、SNSマーケティングにも大きな変化を与えました。
「インスタ映え」とは「映えるビジュアル投稿」のことで、「かわいい」「かっこいい」「おしゃれ」をいかに表現してより多くの「いいね」を集めるか意識するときに使う言葉です。
この言葉の流行とともに多くの企業が「インスタ映え」を意識したイベントを開催するようになりました。
TikTok(ティックトック)とは?
TikTok(ティックトック)は2017年にリリースされたSNSで、中国の企業ByteDance(バイトダンス)が開発運営しているサービスです。
15秒〜3分程度の短い動画を作成・投稿するコミュニケーションツールとして、中高生を中心に圧倒的な人気を誇ります。
TikTokの日本国内での月間アクティブユーザー数は950万人を越えていて、2020年4月にはApp StoreとGoogle Playの累計ダウンロード数が20億を突破。
それ以降も毎月App Storeでのダウンロード数トップを維持し、日本国内・海外ともに利用者数がどんどん増え、世界的に主流なSNSになりつつあります。
利用者は10代が多い印象がありますが、実際には20代から50代の割合も増えてきて、幅広い世代に指示されるSNSになりました。
TikTokはこれまでのSNSとは異なる価値観をもっている
TikTokは早回しのようなスピード感があるのが特徴で、ファッションやメイク、グルメのほか、歌やダンスの動画が多く投稿されています。
短い時間でいかに面白くするかアイデアをフル活用し、あるあるネタやモノマネ、手品、ドッキリなどネタ系の動画も多く飽きさせません。
加工フィルター機能やBGM音源の提供が豊富で、誰でも気軽にユニークな動画をつくれるようになっていて、気に入った投稿を「マネ」して自らも投稿するのが流行です。
これまでのSNSではオリジナリティが大切にされ、マネ(いわゆるパクリ)はNGとされてきましたが、TikTokでは「どれだけ多くの人にマネしてもらえるか」が重要なポイントになっています。
なるほど、そうなんですか。それぞれざっくりとは理解しました。
InstagramとTikTokの両方を運用していくとしたら、Instagramの投稿をTikTokにも投稿すれば両方でフォロワーが増えるんでしょうか?
InstagramとTikTokではユーザーの傾向が違うので、同じ投稿をしても両方で受け入れられるとは限りません。
TikTokとInstagramでは求められているものが違う
コンテンツの違い
Instagramの投稿が「素敵」「憧れ」「クール」などオシャレな傾向にあるのに対して、TikTokは「日常」「おもしろい」「カジュアル」などの親しみやすさを好む傾向にあります。
実際に、TikTokにInstagramで投稿するようなオシャレな動画を投稿しても、いいね数が伸びないことも分かってきました。
世界的なファッションブランド「フェンディ(FENDI)」を参考に見てみましょう。
フェンディ(FENDI)のInstagram
Instagramではクールなブランドの世界観を表現して、既存顧客へのアプローチやブランディングツールとして活用しています。
フェンディ(FENDI)のTikTok
TikTokでは2パターンの投稿で数字の変化が見られます。
①のようなクールな動画投稿では、いいね数は155にとどまっていますが、②では有名TikTokerを起用しカジュアルな動画にしたところ、約5万いいねがつきました。
このように動画のトンマナ次第でエンゲージメントに大きな差が出ています。
まだ使い分けの認識が対応できていない企業はたくさんあり、アパレルのブランドではセリーヌやバーバリー、イヴ・サンローラン、そしてファストファッションの代表格であるZARAも、TikTokの需要にうまくマッチできずにいる印象です。
そんな中でファッション通販サイトの「SHEIN(シーイン)」はTikTokと相性の良い投稿をすることで、多くのフォロワーといいねを集めています。
テンションが高く勢いのある動画や、日常生活の1コマのような親近感のある動画によって、フォロワー数は190万人、総いいね数は1,510万いいねにも上ります。
TikTokでは認知度よりも、ユーザーに気に入ってもらえる動画が優位になっていて、動画の内容はオシャレでクールなものよりもカジュアルで面白いものが好まれる傾向です。
InstagramとTikTokの「有名人」
Instagramのフォロワー数上位者はタレントの渡辺直美さん、モデルのローラさん、水原希子さんなど、すでにテレビや雑誌など多くのメディアで活躍している人が多数なのに対し、TikTokのフォロワー数上位者は他のメディアではあまり見かけない人が多く活躍しています。
例えば、TikTokのフォロワー数日本一の女性TikToker(ティックトッカー)である景井ひなさんは、現在730万人のフォロワーをもち、同年代の女の子たちの憧れです。
景井さんの動画の総再生回数は20億回以上にもなり、バズる動画も数多く投稿しています。
TikTokにはまだまだ色んなチャンスが眠っているということでしょうか。
でもなんとなく、自社のターゲットとは年齢層がマッチしていない気がするのですが・・・それでも反響は見込めるでしょうか?
たしかにTikTokは中高生に人気のSNSですが、利用者が10代しかいないわけではありません。
年齢層はどんどん幅が広がってきているんです。
2020年のTikTok日本国内利用者の年齢別比率は、10代(16.9%)、20代(22.3%)、30代(22.8%)、40代(24.3%)、50代(13.7%)となっていて、20代以降の利用者数が増加してきています。
『中高生にしか見られないなら、やっても意味ないかも』というのは、あくまでもTikTokのイメージでしかありません。
また、TikTokはユーザーに合った投稿を表示させるアルゴリズムがあるので、年齢層にマッチした投稿が表示されるようになっています。
20代女性に合う動画は20代女性のユーザーに、30代男性に合う動画は30代男性のユーザーに多く表示されるのです。
TikTokを利用するメリットとその仕組み
新しい出会いの場になる「レコメンド機能」
Instagramの投稿はフォロワーに対してがメインになっているため、フォロワーが少ないと「いいね」も「再生数」も増えない仕組みになっています。
一方でTikTokは「レコメンド(おすすめ)機能」というものがあり、フォロワー以外に対しても投稿が表示されるのです。
TikTokはフォロワーがいなかったとしても、レコメンド機能で一定数に「必ず」表示される仕組みになっています。
そのときに「いいね(ハート)」の数が多ければ、ユーザー属性や視聴態度を機械学習して、さらに次のユーザーに拡散され、反応が良い動画であるほど多くのユーザーに表示されるようになっています。
ユーザーがレコメンドの投稿を何気なく見ていたときにお気に入りに出会い、まったく知らなかったけれどフォローする、という流れが自然とつくられているのです。
Instagramの「リール機能」はTikTokと似ていますが、既存フォロワーへの配信がメインとなるため「新しい出会いの提供」とは少し異なります。
その点でTikTokのレコメンド機能は、「これからの」ファンを獲得していくツールとして期待できるでしょう。
実際にTikTokから流行が生まれた事例もあります。
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TikTokで無名の企業やサービスがバズった事例をご紹介
静止画よりも高い訴求力がある短尺動画(ショートビデオ)プラットフォーム
動画は静止画と比べて与える情報量が多く、15秒の動画を1枚1枚の静止画にすると、およそ450枚もの情報量になると言われています。
そのため、イメージがしやすく記憶に残りやすいという特徴があります。
ファッションであれば素材感や色味が伝わりやすい、メイクであれば手順や効果が分かりやすい、グルメであればシズル感を表現しやすいなど、動画のほうが伝えられることが圧倒的に多いです。
また、見ているユーザーは受動的な状態のためストレスが少なく、動画に対する拒否感が少ない状態で情報を受け取ることができます。
まとめ
TikTokは新しいプラットフォームのため、まだまだ手を出せていない企業が多くライバルが少ない状態です。今から始めれば差をつけることができるでしょう。
ただ、TikTokだけで完結するというよりは、他のSNSなどと合わせて相乗効果を狙っていくことをおすすめします。
TikTokで認知してもらってから、InstagramやYouTube、自社サイトなど相性の良いツールへ誘導し、ユーザーとの関係性を築いていくことが大切です。それぞれの特性を活かし、上手く活用しましょう。
studio15はTikTokのアカウント運用代行を行うなど、TikTokの活用に力を入れる企業のサポートをしています。TikTokの運用や広告についてもっと詳しく知りたいことがありましたら、ぜひお問い合わせください。
studio15編集部
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