2021.10.27
TikTokはZ世代の採用活動(求人)に効果絶大?
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最近SNSを見ていてTikTokを採用や求人募集に使っている企業があると知ったんですが、Z世代に対しても効果的でしょうか?
もちろんです!
TikTokはZ世代に人気のSNSなので、その世代の人たちに情報を見てもらえるチャンスなんです。
TikTokは10代~20代のいわゆる「Z世代」に人気のSNSで、新卒をはじめとした若い世代の人材を求める企業にとって活用をお勧めしたいツールのひとつです。
新型コロナウィルスの影響もあり、これまで一般的だった採用活動の方式から「新しい生活様式への変化」へと変化していく必要性がでてきました。
採用活動のオンライン化が重視される今、企業側がどのように対応していけるのかが大きなカギになっています。
若い世代の採用に加えて、応募がこない、コストがかかるといった課題もまだまだ残っています。
TikTokはそれらの課題も同時に解決してくれる可能性をもっているのです。
今回はTikTokを活用したZ世代の採用活動についてのメリットや成功した企業についてのほか、TikTokの新たな試みなども紹介していきます!
Z世代の特徴と傾向
Z世代とは
Z世代とは、1990年代後半頃から2000年代前半頃に生まれた世代を指していて、日本の人口の約14%はZ世代と言われています。
生まれたときには既にインターネットが普及した後の環境であるため『デジタルネイティブ世代』とも呼ばれ、スマホを日常的に使いこなしSNSも身近な存在であることから、ソーシャルメディアでのコミュニティ形成に価値を置く特徴があります。
新しい価値観をもつZ世代
Z世代は「モノ(商品)」よりも「コト(サービスや経験)」のほうに価値を感じる傾向があり、それらはシェアリングエコノミーなどの物を保有しないという消費動向にも表れています。
仕事においては他者との競争や高収入であるかよりも、自己実現や社会貢献、そして職場環境に対する関心が高いとうデータも。
新型コロナウィルスの影響に加えて、こういったZ世代ならではの特徴もあり、従来では一般的とされてきた採用活動の手法が通用しづらくなってきています。
TikTokを採用活動で活用すべき理由は?
- TikTokをZ世代の採用活動に利用する5つのメリット
- 無料で利用できるので導入のコストがかからない
- 動画投稿のため求人媒体の文字情報よりも伝わりやすい
- 会社の雰囲気も表現できるので社風に合った人材が集まりやすい
- 拡散されればより多くの人に会社を知ってもらえる
- 利用している企業がまだまだ少ないため競合他者に差を付けられる
就職情報の提供・調査を行っている株式会社ディスコが発表した2022年卒者学生の就職意識調査のデータによると、『就職先の候補として興味が持てるかを判断するために知りたい情報』の項目で「仕事内容・職種・・・65.7%」「福利構成・・・62.9%」に続いて、56.6%が「社風・職場の雰囲気」と回答しています。
(参考: 2022年卒者学生の就職意識調査 )
これまで企業は求人情報に文章でアピールするほかに会社のホームページに紹介動画をアップする等してきましたが、会社の概要や仕事の内容は理解できても日常の社内の雰囲気やどんな人たちと働くかは分からず、『採用のためだけに用意された情報』のような印象がありました。
そういった中で、Z世代に人気のあるTikTokで『よりリアルな姿』を伝えるツールとして会社の雰囲気を伝えたり、具体的にイメージしてもらうことができると採用に活用し始める企業が増えてきています。
社風を理解してもらうことは、企業と求職者のミスマッチを減らし、離職率の低下にも効果的です。
これからは、求人媒体に載せて応募を待つだけの受け身の姿勢ではなく、自分たちで積極的に発信をしていく姿勢が、他社に勝つポイントになっていくでしょう。
TikTokなら投稿も簡単。バズればZ世代ユーザーに見てもらえる可能性アリ
Twitterは140字の文章で伝えるSNS、Instagramは写真投稿がメインのSNS、そしてTikTokは動画に特化したSNSです。
すでに準備されているテンプレートを使うことで簡単に動画投稿をアップできるので、準備に時間をかける必要がありません。
YouTubeでは企画や編集などハードルが高い部分に関しても、TikTokではより気軽に投稿することができます。
また、他のSNSよりも拡散される可能性が高く、フォロワー以外の多くの人に見てもらえるチャンスがあります。
広告を打てば数十万かかるような効果も、お金をかけずに得ることが可能なのです。
TikTokでの採用活動を行う企業事例
医薬品・スキンケア製品の「ロート製薬」は新卒採用動画を配信
1899年創業、大阪府大阪市に本社を置き東京証券取引所の第1部に上場している日本の製薬会社「ロート製薬株式会社」の公式TikTokアカウントでも新卒採用の投稿をしています。
また、日々の投稿でも社内や社員たちが映っている投稿が多く、商品の宣伝だけではなく採用活動として活用していることが伺えます。
広島のアパレルショップ「SELECTSHOP TRUST」には求人コメント殺到
正社員の採用だけではなく、アルバイトの募集でもTikTokは活用されています。
広島市中区にテンポを構えるアパレルショップ「SELECTSHOP TRUST」では、アルバイト採用についての投稿をしたところ、日頃の投稿を見ていて関心をもったユーザーから職種や年齢制限についての質問がコメント欄にあふれました。
その他にもインターネット上には「Wantedly解約して採用はTikTokに振り切った。1募集に340件くるらしい」「TikTokで採用活動されている企業さん増えてきてるみたいですね」「Tiktokって採用にも使えるのか」といった情報も増えてきています。
TikTokで採用活動が成功した企業
大京警備保障株式会社は、採用費数百万→0円へ
まずご紹介するのは、TikTokではかなり有名な企業、新宿区に本社を構える警備会社「大京警備保障株式会社」です。
日頃から、社長や部長などの管理職メンバーがTikTokで流行しているものに挑戦している姿を動画投稿していて、現在フォロワー数は約41万まで増加。
TikTokを始める前は、数百万円かけて求人広告を出していたそうですが、今ではTikTok経由で数多くの入社希望者から連絡がくるそうです。
大京警備保障の戦略は、普段の投稿から堅苦しさを無くし、警備に関するネタというよりも普段の社員の方々の様子を見せることで親近感をもってもらえるようにしたこと。
そうすることで自然と興味をもったもらえて、採用広告を出さなくても応募が集まってきたそうです。
これまで採用は中途のみの募集でしたが、TikTokをキッカケに新卒入社希望の問い合わせもくるようになりました。
人手不足や高齢化が課題の警備業界ですが、大京警備保障ではTikTokを通して実際に25歳の女性が入社されて働いています。
その他にも大京警備保障では「一時凌ぎの方でも応募可能な「TikTok求人動画」」を実施するなど、積極的にTikTokを活用しています。
応募をただ待つだけではなく、自らが積極的に行動していくことによって成功した事例といえます。
株式会社三和交通は、人手不足のタクシー業界にも関わらず新卒40名も入社!
神奈川・東京・埼玉に営業所をもちタクシー・ハイヤー営業を取り扱う企業である株式会社三和交通では、TikTokをはじめとしたSNSを活用し始めてから応募者が増加。
以前は採用に苦労されていたそうですが、現在TikTokフォロワー数は約13万人超えの人気アカウントとなり、新卒採用の面でも効果を発揮しているそうです。
普段の投稿はTikTokで流行している音源やエフェクトを利用した「かわいいおじさん」がダンスを踊る動画。
50代の部長と係長が一発勝負で挑むダンス動画は、絶妙な完成度でTikTokで話題となっています。
運転手の高齢化が課題となっているタクシー業界ですが、2021年はなんと新卒が40名も入社したそう。
TikTokの投稿に加えて、三和交通独自の企画などが話題となり、メディアにも取り上げられるなど採用面でかなり効果がでています。
広告代理店で働く二人「ざっきーとゆってぃー」には会社就職希望が殺到!
通信事業者の代理店であるアロージャパンの先輩・後輩2人で運用しているアカウントで、フォロワー数はなんと約60万人。
兵庫県に本社を構えるアロージャパンので採用担当をしている2人は会社の先輩後輩の関係でありながら、「仕掛ける後輩」と「笑いながら優しくツッコミを入れる先輩」というネタ系の投稿で楽しませてくれます。
「楽しそうな職場」「優しい先輩」のイメージが強く、動画に出てくるメインは2人ですが会社全体のイメージ向上にもつながっているようで、人間関係に悩みをもつ若い世代から圧倒的な支持を受けています。
コメント欄でも「うらやましい」といったコメントの他にも、「この会社の説明会にいきたい」「この会社に就職したい」「こんな先輩たちと働きたい」など企業へ入社を希望する書き込みも。
自社のインターン告知や就活生へのアドバイスなども投稿に織り交ぜながら、TikTokを採用活動に活かしています。
TikTokというSNSの特性上、「面白い」や「親しみやすい」がポイントなんですね。
そうですね。
企業側からの発信は重要ですが、求職者側の投稿で企業が情報を集めるパターンもあるんですよ。
求職者側からプロフィール動画で企業にアピールする「TikTok Resume」
ここまでご紹介したのは『企業側が求職者にアピールする』ものでしたが、『求職者側から企業にアピールする』ものとしてもTikTokは活用されています。
パンデミック以降の人手不足が深刻化しているアメリカでは、「TikTok Resume」というサービスが試験的に導入されました。
これはChipotle、Target、Shopify、NASCAR、Contra、WWEといった複数の雇用機会を提供するパートナー企業の求人に対し、興味を持ったユーザーが履歴動画を送りアピールするサービスで、「#TikTokResumes」のタグを付けて投稿し、その動画のリンクを添えて応募するというもの。
求職者は自分の経験やスキルを動画で表現して企業にアピールします。
「#TikTokResumes」で検索すると求人情報やTikTok動画レジュメの実例のほか、キャリアに関連する動画投稿も。
現時点では試験的にアメリカのみで導入されているサービスですが、将来的には日本でも利用されるのではないかと予想されます。
「一億総クリエイター時代」ともいわれている昨今、求職者側にもクリエイティビティーのスキルが求められる時代になってきているのかもしれません。
求職者側も、自分に合った会社を探すことに真剣ということでしょう。
日本では「#お仕事図鑑」という試みも
引用元: TikTok
2020年7月17日、TikTokは様々な企業の仕事内容を動画で紹介する「#お仕事図鑑」を、アプリ内に開設しました。
第一弾は「マイナビ学生の窓口」の協力を得て、株式会社ウィゴー、エイベックス通信放送株式会社、カルビー株式会社、株式会社バンダイ、株式会社ミクシィ、の各企業の業務内容やアピールポイント、社員情報などを発信。
また、株式会社ホリプロデジタルエンターテインメントでは「#お仕事図鑑」の開設に合わせて、インターン採用選考で「TikTok動画選考」を実施するなど、採用活動に関して積極的にTikTokを活用していく姿勢を見せています。
採用のオンライン化は重要な課題
新型コロナウィルスの影響もあり、採用のオンライン化はさらに影響力を増しています。
情報整理と戦略設計、発信するプラットフォームの増加に伴う企業側の負担も増えていくかもしれません。
ですがその分、求職者が増えたり、入社後のギャップによる退職者を減らせるということであれば、やって損は無いのではないでしょうか。
社内でTikTokを運用するためには、社員の理解と協力が重要なポイントになってきます。
会社全体で盛り上げ、継続して投稿していくことが重要です。
最初はいいね数が伸びず投稿に迷ってしまう事もあるかもしれません。
しかし、TikTokから直接反響が無かったとしても、求職者に対してアピールになることは間違いありません。
TikTokは日本国内に向けてはもちろんですが、海外ユーザーにも見てもらえるチャンスがあります。
将来的に海外進出をねらう企業の場合は、現地スタッフの採用で役に立つこともあるかもしれません。
求人募集でTikTokを始めたい企業の方へ
この機会にTikTokで採用を強化していきたい企業の方。
まず何から始めたら良いかお困りの方は、studio15までご相談ください。
studio15編集部
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