弊社事例
2021.9.29
TikTokは企業の社内レクリエーションになりえるのか?
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TikTokアカウントを社内のコミュニケーションにも活かせたらいいなと思うんですけど、どんな効果が期待できるでしょうか?
TikTokはユーザー向けに発信するだけでなく、社内向けのツールとしても活用できると思います。
撮影の際のコミュニケーションはもちろんですが、企画・編集時や投稿したあとにも様々なリアクションがあるのではないでしょうか。
2020年4月に新型コロナウイルス感染症対策として東京を含めた7都府県で最初の緊急事態宣言が発令され、それに伴い「交代勤務」や「テレワーク」などの働き方が推奨されるようになりました。
まだまだ収束への見通しが立たない状況で、十分な準備期間なく導入された「交代勤務」「テレワーク」が長期化し、新たな課題が浮き彫りになってきています。
様々な課題の中でも企業に大きな影響を与えるもののひとつが「コミュニケーション不足」です。
出社をしていたとしても「集まって会議をする」「業務についてちょっとした相談をする」など、会話をすること自体に消極的になっている人もいるのではないでしょうか。
コロナ禍で社内のコミュニケーションが分断されるなか、TikTokを企業の社内レクリエーションとしても活用している会社も。
TikTokを社内で始めるメリットはいくつかありますが、代表的なものとして下記が挙げられます。
- TikTokを社内で始めるメリット
- コミュニケーション不足解消
- ファン獲得、ブランディング
- Z世代の採用活動
社内のコミュニケーションツールとして取り入れつつ、発信することでその他にも効果が期待できる、そんな新しい活用方法をご紹介します。
人気芸人さんが動画に登場する「株式会社これから」
株式会社これからは、Eコマース支援サービスを提供している会社で、実は2017年のキングオブコントで準優勝した「にゃんこスター」のアンゴラ村長こと、佐藤歩実(さとうあゆみ)さんが正社員として所属している企業です。
佐藤さんは新卒で株式会社これからに入社していて、その後にキングオブコントに出場するという驚きの経歴の持ち主。現在は芸能活動も一段落し、お子様向けプログラミング教室の先生としてご活躍されています。
そんな株式会社これからのTikTokアカウントは、事業内容の紹介や社員紹介、TikTokで流行しているハッシュタグチャレンジの動画など、多くのメンバーが動画に登場して盛り上がっているのです。
撮影はほとんど社内で行われていますが、中にはプログラミング教室で撮影されているものもあり、この事業に携わっていない社員の方にも現場の様子を見てもらうことができる良いキッカケになっているのではないでしょうか。
ベテラン社員がハッシュタグチャレンジに参加する「三陽工業株式会社」
兵庫県明石市に本社をかまえる三陽工業株式会社は、2021年で42期を迎える製造業・製造派遣業を行う会社です。
50代の取締役がTikTokに興味をもったことがキッカケでアカウントを開設し、わずか3週目で公式認証マークを取得するという非常にレアな企業アカウント。
単純に楽しそうだったという理由で戦略はもたない形で運用をスタートしましたが、今では約1.7万人のフォロワーを抱えるアカウントにまで成長しています。
アカウントのプロフィール欄に書いてあるのが「【役員】小杉さん【課長】西弘さん【72歳】森本さんに無理を言うアカウント」。ダンス系のハッシュタグチャレンジや、コミカルな動きをする3人の動画が投稿され、見るとほっこりした気持ちに。
メインで登場するのは3人ですが、時々女性社員が出たり、サポートメンバーもいるそうです。一般的にベテラン社員と女性社員は距離を置きがちなイメージですが、TikTokを通じて業務とは違ったコミュニケーションが増えているのではないでしょうか。
ユーザーに「面白い会社だな」と知ってもらうキッカケになると同時に、入社して間もない社員の方や、小杉さん、西弘さん、森本さんと直接関りが無かった社員の方にも知ってもらう良いキッカケになっていそうです。
スタッフとお客様が動画の主役になる「結婚式場ローズガーデン」
福井県福井市の結婚式場ローズガーデンの企業アカウントは、大勢のスタッフが登場するのが特長です。
「踊ってみた」「歌ってみた」など結婚式場という華やかな場所でスタッフが楽しむ姿が印象的ですが、スタッフ以外にもお客様が登場する動画もあり、その中でも再生回数が約410万回、約29.5万いいねがついた動画があります。
それは、お客様の結婚式当日、式の最中にサプライズで担当プランナーさんに感謝を告げる動画です。お客様の幸せそうな姿と、プランナーさんの驚きと少し気恥ずかしそうな様子に、多くのユーザーが心を動かされました。
これはお客様のご意向だったためスタッフ同士で企画した動画ではありませんが、投稿を見てこのプランナーさんのようにお客様に喜んでもらいたい、一生懸命お仕事を頑張ろうと奮起したスタッフもいるのではないでしょうか。
動画がバズったことで、先輩プランナーさんにアドバイスやエピソードを聞きに行くキッカケにもなりそうです。
若く華やかなスタッフが踊る「鳥羽ビューホテル花真珠」
鳥羽ビューホテル花真珠は、三重県鳥羽市にある鳥羽湾を一望できる絶好のロケーションが人気の温泉ホテル・旅館で、若いスタッフが多くTikTokのアカウントページもとても華やかです。
観光地という場所柄、コロナ禍でこれまでと同じような営業・働き方ができなくなった宿泊施設のひとつではないでしょうか。
動画の内容はホテルやお料理の紹介、スタッフ紹介のほか、近隣の人気観光地の紹介動画もアップされていてコロナ禍で旅行が難しい方にも楽しんでもらえる内容になっています。
積極的に投稿している動画の多くはダンス動画で2人~5人で撮影され、笑顔で楽しんでいる様子です。ダンス動画は振り付けの練習があるため、撮影する前から自然とコミュニケーションが生まれます。
鳥羽ビューホテル花真珠のスタッフの方は美男美女揃いで若い層のファンも多く、様々なメディアにも取り上げられていて、スタッフの方がTikTokでの宣伝活動を楽しんでいるようです。
コメント欄でもコミュニケーションが生まれる「株式会社BEEM」
株式会社BEEMは、SNSの運用・マーケティングを行う会社です。会社コンセプトが「“面白い”を科学する」とある通り、投稿はネタ要素が強めで面白さを追及している動画になっています。
動画の多くは10人程の男性社員が登場し、社内だけではなく公園や広い歩道などでも撮影していて行動力が高いです。
株式会社BEEMの社員は各個人でもアカウントをもっているため、投稿のコメント欄でも社員同士やりとりしている様子もあり、撮影時+コメント欄でコミュニケーションをとっていることが分かります。
上司部下、先輩後輩関係なく1つの動画を作るために力を合わせる様子はまるで部活や学園祭のようでもあり、社内コミュニケーションの他にも採用面でも大きな効果を発揮しているようです。
女性ならではの視点が面白い「旭商工株式会社」
大阪府に本社をかまえる旭商工株式会社は、女性社員3人でTikTokアカウントを運用し、動画にも登場します。ダンス動画は少なく、日常系動画やあるあるネタ動画が多くアップされています。
とくにOLあるあるネタは女性ならではの視点で「勘違い」「服装」「暑い日」などカテゴリーに分けられているので、企画を考えるときのアイディア出しでかなり盛り上がりそうです。
ダンス動画やチャレンジ動画など既存のフォーマットに当てはめるのも良いですが、オリジナルの企画を考えることでワクワクした気持ちと、活発なコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。
体を張ったドッキリシリーズが注目の「株式会社アルファベット」
株式会社アルファベットは東京・佐賀・福岡・長崎で活動する不動産会社です。
アカウントで投稿されている「ドッキリシリーズ」は体を張ったものもあり、社員の方の「素の状態」が見れるお楽しみ動画になっています。
ドッキリシリーズは「仕掛ける側」と「引っかかる側」で楽しみ方が違うかもしれませんが、印象強く思い出に残れば、投稿後の社内でも「こんな投稿したよね」と話しが盛り上がるかもしれませんね。
様々なTikTokの活用方法
SNSの企業アカウントは、その担当者以外は関りが少ないのが一般的です。
それゆえ、社内でも業務への理解がなかったり、投稿内容で立ち止まってしまうこともあるでしょう。
TikTokはチームでコンテンツを作り上げていく楽しさがあります。一緒に踊ってみたり、ドッキリを仕掛けてみたり、オリジナルの投稿内容を考えてみたり。
楽しむことで、PRやブランディングだけではなく社内レクリエーションのひとつとして役割を果たすこともできるSNSなのです。
これまでなかった活用方法を見つけていけるのも、新しいSNSであるTikTokの長所であると言えるでしょう。
運用方法でお悩みの方、アドバイスやサポートが欲しい方は是非studio15までご相談ください。
どんなふうに活用していけそうか、一緒に考えてみましょう。