コラム
2025.9.22
TikTok Shopで成果を出すアフィリエイト設計 – オープンコラボ vs ターゲットコラボの使い分け

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TikTok Shopは商品発見から購入までをアプリ内で完結できる次世代のECプラットフォームとして注目を集めています。その中でも、売上拡大に欠かせない仕組みが「アフィリエイト」です。クリエイターが投稿した動画やライブを通じて商品を紹介し、売れた分だけ報酬を支払う成果報酬型の仕組みは、コスト効率が高く、ファンベースの購買を生みやすいのが特徴です。
一方で、アフィリエイトを活用しきれずに「どのように設定すればよいかわからない」「クリエイターとのコラボをどう広げればいいのか迷う」といった課題を抱えるセラーも少なくありません。特にTikTok Shop独自の仕組みである「オープンコラボ」と「ターゲットコラボ」の違いや、報酬率・サンプル提供の工夫、さらに動画ショッピング広告やライブコマースとの連動など、成果を最大化するためのポイントを理解しておくことが重要です。
本記事では、TikTok Shopの認定代理店であるstudio15が、アフィリエイトの基本からコラボレーションの種類、運用の工夫、そして成果を広げる応用施策までを体系的に解説します。初めて取り組む方も、すでに運用を始めている方も、この記事を読むことでTikTok Shopアフィリエイトの成功までの道筋が明確になるはずです。
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TikTok Shopのアフィリエイトとは
TikTok Shopアフィリエイトとは、セラー(出店者)が自社商品をTikTok上のクリエイターに紹介してもらい、その成果に応じて報酬を支払う仕組みです。従来のアフィリエイトがブログや比較サイトを中心に発展してきたのに対し、TikTok ShopではTikTokアプリ内のショート動画やライブ配信といったコンテンツを通じて視聴者に購買行動を促すのが特徴です。近年のSNSコマースの成長を背景に、TikTok Shopアフィリエイトは「商品発見から購入までが1つのアプリ内で完結する」という点で高い注目を集めています。
セラーにとっては販売チャネルの拡大となり、クリエイターにとっては新たな収益源となるため、両者の利害が一致しやすい点も魅力です。特にTikTokはアルゴリズムによる拡散力が強く、フォロワー規模に関わらず商品の魅力を伝える動画が爆発的に広まる可能性があるため、アフィリエイトの効果が最大化されやすい環境といえます。
TikTok Shopのアフィリエイトの仕組み
TikTok Shopアフィリエイトは大きく以下の流れで成立します。
1. セラーが商品をアフィリエイト対象に設定
TikTok Shopの管理画面から、特定の商品をアフィリエイトに利用できるよう登録します。その際に報酬率(コミッション)を設定するのが基本です。
2. クリエイターが商品を選択して紹介
アフィリエイト対象になった商品は、クリエイターが自分の動画やライブ配信で紹介できるようになります。セラーと直接契約を結ばなくても、オープンコラボで自由に選んで販売できるのが特徴です。
3. ユーザーが動画やクリエイターのショーケースから直接購入
動画やライブに表示される商品リンクをタップすることで、TikTokアプリ内でそのまま商品購入が可能です。外部サイトへの遷移が不要なため、離脱率を最小限に抑えられます。
4. 成果報酬が発生
商品が購入されると、設定された手数料率に基づいて報酬がクリエイターに支払われます。セラーは販売が成立した場合にのみコストが発生するため、リスクを抑えて集客を拡大できます。
このようにTikTok Shopアフィリエイトは、セラー・クリエイター・ユーザーがそれぞれメリットを享受できる「三方良し」の仕組みとなっています。
一般的なアフィリエイトサービス(ASP)との違い
TikTok Shopアフィリエイトには、従来のASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)とは異なるユニークな特徴があります。
アプリ内で購入まで完結
多くのアフィリエイトはアフィリエイトメディアなどから外部ECサイトやLPにユーザーを送客し、送客先のサイトで成果が発生しますが、TikTok Shopでは視聴から決済までがすべてアプリ内で完了します。ユーザーの行動がスムーズなため、CVR(コンバージョン率)が高まりやすいのが大きな利点です。
再訪問期間の条件が異なる
従来のアフィリエイトでは「90日以内の再訪問期間内の成果で承認」といったCookieベースの条件が一般的で、アフィリエイトの貢献度が曖昧に感じられることがありますが、TikTok Shopではその仕組みが大きく異なります。
TikTokはアプリ内で成果が完結するため、購買行動はリアルタイム性が高く、視聴直後の購入を前提として設計されているため、成果判定も正確に行えるのが特徴です。これにより「動画を見てすぐ買いたい」というユーザー心理と相性が良く、衝動買いを促進しながら、直接的な成果に大して報酬を発生させることができます。
商品ごとに手数料率を柔軟に設定可能
通常のASPではカテゴリ単位や広告主単位で固定された手数料が多いですが、TikTok Shopではセラーが商品ごとに自由にコミッションを設定できます。新商品の販売を後押ししたい場合は手数料率を高めに設定するなど、戦略的にアフィリエイトを運用できるのが強みです。
これらの違いにより、TikTok Shopアフィリエイトは「購入完結型・即時成果型・柔軟設計型」という、他にはないユニークな仕組みを持っています。
セラー・クリエイター双方のメリット・デメリット
最後に、TikTok Shopアフィリエイトに参加するセラーとクリエイターの立場から、それぞれのメリット・デメリットを整理します。
セラー側のメリット
・成果報酬型なので無駄な広告費が発生しにくい
・多数のクリエイターを通じて新規顧客にリーチできる
・商品ごとに手数料率を調整できるため、販売戦略に柔軟性がある
・TikTok内で購入が完結するためCVRが高い
セラー側のデメリット
・広告費(Spark Adsなど)とアフィリエイト報酬の両方がかかるケースがある
・クリエイター任せの運用だと、ブランドの世界観が揃いにくい
・在庫・物流体制が整っていないと、販売機会を逃すリスクがある
クリエイター側のメリット
・フォロワー規模に関わらず収益化のチャンスがある
・興味のある商品を自由に選び、コンテンツに組み込める
・成果に応じた報酬なのでモチベーションが高まりやすい
クリエイター側のデメリット
・商品が売れなければ報酬がゼロになるリスク
・セラーから十分な情報提供がないとコンテンツが作りづらい
・手数料率が低いと、制作工数に見合った収益にならない可能性がある
このように、TikTok Shopアフィリエイトはセラーとクリエイター双方にとって魅力的な仕組みである一方、設計や運用次第で成果に大きな差が出ます。
TikTok Shopでアフィリエイトを依頼する2つの方法

TikTok Shopアフィリエイトにおける成功のカギは、いかに効果的にクリエイターとコラボレーションするかにあります。TikTok Shopには「オープンコラボ」と「ターゲットコラボ」の2種類の方法が提供されており、それぞれにメリットと注意点があります。ここでは両者の仕組みと、実際にセラーがどう活用すべきかを解説します。
オープンコラボとは
オープンコラボとは、セラーがアフィリエイト対象の商品を設定し、手数料率を公開することで、TikTok上の誰でも自由に商品を紹介できるようにする仕組みです。
この方法の最大の利点は「拡散力」です。特定の契約を結ばなくても、興味を持った多数のクリエイターが自発的に商品を選び、動画やライブ配信で紹介してくれます。これにより、予想もしなかった層のクリエイターが商品を取り上げ、新しい顧客層へのリーチにつながる可能性があります。
一方で、オープンコラボは「誰でも参加できる」ため、すべての依頼を受け入れてしまうとブランドの世界観に合わないコンテンツが拡散されるリスクもあります。そのため、セラー側が承認作業を行い、適切なクリエイターを選別するプロセスが欠かせません。

参照元:TikTok Shopアカデミー
対象クリエイターの選び方
オープンコラボでは、多数のコラボレーション依頼が届くことが一般的です。セラーはこれらを確認し、どのクリエイターに商品を提供するかを承認していくことになります。ここで重要なのが「対象クリエイターの見極め」です。
選び方のポイントは以下の通りです。
フォロワー属性:自社商品のターゲットと合致するフォロワー層を持っているか
過去の投稿内容:商品のイメージと相性が良いか、炎上リスクがないか
エンゲージメント率:フォロワー数よりも、実際の再生数・いいね数・コメント数の水準が重要
商品ジャンルとの親和性:美容、ファッション、ガジェット、食品など、専門性があるか
このような基準で選定することで、ブランド価値を損なわずにオープンコラボの利点を活かすことができます。
ターゲットコラボとは
ターゲットコラボとは、セラーがあらかじめ「このクリエイターに商品を紹介してほしい」と指名し、依頼を行う方法です。オープンコラボのように受け身で待つのではなく、能動的にパートナーを選ぶのが特徴です。
この方法の利点は「精度の高さ」です。ブランドの世界観に合うクリエイターや、既存顧客と近いフォロワー層を持つインフルエンサーを選べば、CVRの高いコラボレーションを実現できます。また、依頼時に報酬体系を工夫することで、クリエイターにとっても魅力的な案件となり、継続的な協力関係を築きやすくなります。
一方で、課題は「どうやって適切なクリエイターを見つけるか」という点です。TikTokは膨大な数のクリエイターが活動しているため、自社商品と相性の良い人材を見つけるには工夫が必要です。
対象クリエイターの探し方

参照元:TikTok Shopアカデミー
ターゲットコラボを依頼するクリエイターの探し方のポイントは以下です。
検索機能:ジャンル、フォロワー数、地域などで絞り込みが可能
過去の実績:これまでにどんな商品を紹介してきたか、どの程度の販売実績があるかを確認できる
これらの情報をもとに候補者をリストアップし、ブランドに合うかを精査したうえでアプローチを行います。さらに、単発の依頼にとどまらず、継続的なコラボレーションを意識して関係を構築することが、ターゲットコラボ成功のポイントです。
クリエイターとのコラボレーションの詳細はこちらの記事をご覧ください。
クリエイターの投稿を最大化する施策
TikTok Shopで売上を伸ばすためには、できるだけ多くのクリエイターに商品を紹介してもらい、消費者の目に触れてもらうことが重要です。優れた商品でも、紹介する人が少なければ発見される機会が限られ、売上への貢献度も低くなります。ここでは、クリエイターの投稿数を増やし、彼らが積極的に商品を取り扱いたいと感じるための施策を紹介します。
手数料(報酬率)の設定
TikTok Shopでは、クリエイターは成果報酬型(アフィリエイト型)で収益を得ます。つまり、販売価格に対して設定された報酬率が彼らのモチベーションに直結するのです。
報酬率を高めに設定すれば、同じカテゴリの商品が並んでいる中でも自社商品を優先的に選んでもらいやすくなります。特に新規出店や知名度が低いブランドの場合は、広告費の一部を報酬率に振り分けてでも「魅力的な条件」を提示することが、早期にクリエイターを巻き込むための有効な手段です。
ただし、過度に高すぎる報酬率は利益を圧迫するため注意が必要です。競合他社の相場を調査したうえで、まずは20%程度以下を目安にテストし、効果を見ながら調整していくのが現実的でしょう。
無料サンプルの提供
報酬率が高くても、商品そのものを試したことがなければ、クリエイターは自信を持って紹介できません。そこで効果的なのが「無料サンプル」の提供です。
サンプルを実際に使うことで、リアルな使用感や感想を発信できるため、投稿の説得力が増し、視聴者の購買意欲を高めます。TikTok Shopでは「サンプル提供機能」が用意されており、オープンコラボ、ターゲットコラボの両方でこの機能を利用できます。
出店者はアフィリエイトセンターでコラボレーション設定の際に無料サンプルを用意するかどうか、無料サンプルを用意する場合には何個用意するかを設定することができます。サンプルを受け取ったクリエイターが必ず投稿してくれるわけではありませんが、提供することで投稿のハードルを下げることは確実です。とくに新商品のローンチや、使用感が重要なコスメ・食品などでは必須の施策といえます。

参照元:TikTok Shopアカデミー
成果報酬型の返金サンプル
無料提供だけではコストがかさむ場合、成果報酬型の「返金サンプル」モデルを活用できます。これは、クリエイターがまず自費で商品を購入し、一定数の売上や投稿条件を満たした際に購入費用を返金する仕組みです。
この機能を利用すれば、「本当に紹介したい」クリエイターか「商品を売る自信のある」クリエイターが集まるようになり、モチベーションの高い層が集まりやすいメリットがあります。さらに、ブランド側にとっても無条件のサンプル配布に比べてリスクを抑えられる点が魅力です。実際に欧米のTikTok Shopではこのモデルを取り入れるブランドが増えており、日本市場でも今後広がっていくと考えられます。
固定報酬 + 成果報酬のハイブリッド型モデル
より積極的にクリエイターの投稿を増やしたい場合には、固定報酬と成果報酬を組み合わせた「ハイブリッド型モデル」が有効です。
例えば「動画1本あたり10,000円 + 販売10%の成果報酬」といった形であれば、クリエイターは最低限の収益を確保しつつ、売上が伸びればさらに収入を増やせるため、熱量の高い投稿を期待できます。
特にフォロワー規模が大きく、TikTok Shopのローンチ以前から固定費でのタイアップ実施を受けているクリエイターや事務所所属のクリエイターに対しては、このモデルの提示が必須になるケースもあります。ブランド側はコストを前払いするリスクを負いますが、話題化や短期的な売上ブーストを狙う施策としては効果的です。このモデルを活用するためには、TikTok上の機能ではコントロールできないため、クリエイターとの直接の交渉や、キャスティング会社、事務所への問い合わせが必要になります。
TAP(TikTok Affiliate Program/代理店パートナー)との協業
最後に、代理店や公式認定パートナー(TAP)と協業する方法があります。TAPはTikTokから認定を受けた広告代理店・運用パートナーで、膨大なクリエイターネットワークやキャンペーン運用ノウハウを持っています。
TAPと協力すれば、単に報酬率を上げるだけでなく、ブランドのターゲットに合ったクリエイターを効率的にアサインできます。また、オープンコラボやターゲットコラボを組み合わせ、サンプル配布やハイブリッド報酬などの施策を包括的に設計してくれる点も強みです。
出店初期で「どのようにクリエイターを巻き込めばいいかわからない」と悩む事業者にとっては、TAPとの協業は大きな近道になります。自社だけで模索するよりも、実績のある代理店を活用して早期に仕組みを作ることが、TikTok Shop成功の鍵といえるでしょう。
クリエイターの投稿を最大化するには、単に「報酬率を設定して待つ」だけでは不十分です。報酬率・サンプル提供・返金制度・ハイブリッド型モデルといった複数の手段を組み合わせ、クリエイターにとって魅力的かつ参加しやすい仕組みを整えることが重要です。さらに、TAPといった外部パートナーと協力することで、より戦略的に施策を展開できます。
アフィリエイト設定の手順
TikTok Shopでアフィリエイトを有効に活用するには、単に「設定する」だけでなく、商品選び・報酬率・クリエイターとの関係構築・投稿の管理などを一連の流れとして設計することが重要です。
アフィリエイト対象商品の選択
まず最初のステップは、「どの商品をアフィリエイト対象にするか」を決めることです。TikTok Shopアカデミーでも「アフィリエイト対象商品を設定する」というガイドがあり、セラーは全商品を対象にするか、戦略的に注力した商品のみを対象にするかを選べます。
SKUが多くなければ全商品を対象にしてよいと思いますが、比較的SKUが多いショップでは特定の商品に絞り込む方がクリエイター側も明確に商品を選びやすくなるため、おすすめです。アフィリエイト対象商品を選ぶ際には以下のことを意識しましょう。

参照元:TikTok Shopアカデミー
利益率の高低
利益率が十分にある商品ならば報酬率を高めに設定しても損益が合いやすい。逆に利益率が薄い商品では、過度な報酬率が収益を圧迫する可能性あり。
販売実績
過去に売れていた商品や、レビュー評価が良い商品は紹介しやすいため、アフィリエイト対象に入れると成果が出やすい。
カテゴリや訴求ポイント
見た目・使い勝手・ビジュアル映えなどクリエイターによる拡散で魅力が伝わりやすい商品(美容・コスメ・ファッション・ガジェット等)は対象に含めやすい。
在庫・物流の準備状況
突然の注文増に対応できる在庫体制や配送サポートが整っているかどうか。対象にしてから急にトラブルが出るとブランドイメージ傷つく可能性がある。
報酬率の設定
報酬率(コミッション率)は、クリエイターが商品を選ぶ大きな決め手になります。設定方法は オープンコラボ、ターゲットコラボ で異なります。
オープンコラボの場合
オープンコラボでは、セラーが商品をアフィリエイト対象に追加した段階で報酬率を設定できます。

参照元:TikTok Shopアカデミー
商品ごとに個別設定:重点的に売りたい商品は高めに設定するなど、商品単位で調整可能。
一括設定:複数商品をまとめて追加した場合は、一括で設定した料率が適用される。
自動追加の料率:新規登録した商品を自動でアフィリエイト対象にする機能があり、その場合は自動追加用の料率を事前に決めておける。
報酬率は、競合や利益率を参考に 10〜20%程度から始め、テストしながら最適化するのが現実的です。
ターゲットコラボの場合
ターゲットコラボは、セラーが特定のクリエイターを選んで招待する方式です。この場合は「招待作成 → 対象商品選定 → その商品の報酬率を設定」という流れになります。
クリエイターの規模や影響力に応じて個別に報酬率を設定できるため、中堅以上のインフルエンサーとのコラボやキャンペーン施策に向いています。
クリエイターの募集と選定
商品をアフィリエイト対象にして報酬率を設定したあとは、クリエイターを募集し、良い投稿ができるクリエイターを選定するフェーズです。
オープンコラボの場合
商品を対象に設定すれば、クリエイターは自由に参加できます。承認制を設定しておけば、応募してきたクリエイターをセラー側で確認・承認してからコラボを開始できます。
この方式では大量のリクエストが来る場合があるため、ブランドの方向性に合うかどうかを見極める「承認作業」が重要です。
ターゲットコラボの場合
セラーが「アフィリエイトセンター内のクリエイター検索機能」を使って候補を探し、招待を送ります。検索はフォロワー数、ジャンル、地域、エンゲージメント率などで絞り込めるため、自社商品のターゲットに合う人材を効率的に見つけられます。
特定のターゲットに確実に届かせたい場合や、ブランドイメージを担保したい場合に有効です。

参照元:TikTok Shopアカデミー
コラボ成立後のやりとり
どちらの方式でも、コラボが成立したあとは アフィリエイトセンター内のメッセージ機能 でやりとりが可能です。
この機能を活用すれば、商品説明やブランドガイドラインの共有、投稿スケジュールの調整、追加の依頼などをスムーズに進められます。外部ツールを使わずにやりとりできるため、管理もしやすくなります。

参照元:TikTok Shopアカデミー
投稿の確認
クリエイターが投稿を公開したら、セラーは以下の点を確認します。
・商品リンクが正しく設定されているか
・景品表示法など法令、TikTokポリシーに違反していないか
・ブランドイメージやガイドラインと整合しているか
・動画の品質や演出が購買意欲を高められる内容か
クリエイターの投稿後は、アフィリエイトセンターからクリエイターが投稿したコンテンツを確認できます。あわせて「アフィリエイトインサイト」メニューから詳細なパフォーマンスデータも閲覧可能です。具体的には、商品ごとの売上やコンバージョン数、クリエイターごとの販売実績を比較することができます。
これにより、売れ筋商品は何か、成果を上げているクリエイターは誰かという2つの軸で分析が可能です。インサイトを定期的に確認することで、報酬率の見直しや重点的に依頼するクリエイターの選定に活用でき、効率的なアフィリエイト運用につながります。
クリエイターとのコラボをさらに活かす方法
これまで、TikTok Shopアフィリエイトの基本的な仕組みから、オープンコラボ/ターゲットコラボといったコラボ手法、さらに投稿効果を最大化するための施策や設定方法を整理してきました。ここまでで、「どのようにアフィリエイトを始め、どんな形でクリエイターと協業するか」 はイメージできたはずです。
しかし、クリエイターとのコラボは「投稿が公開されたら終わり」ではありません。せっかく生まれたコンテンツをどのように拡張し、継続的に売上に結びつけていくかが、TikTok Shop成功のカギとなります。ここからは、クリエイターとのコラボをさらに活かし、販売の可能性を広げるための方法を紹介します。
動画ショッピング広告(GMV Max)の活用
TikTok Shopアフィリエイトのコラボで生まれたクリエイターの投稿はそのまま広告クリエイティブとして活用することが可能です。「GMV Max」では、商品リンク付きの投稿をそのまま広告として配信することができます。この方法は、広告特有の押しつけ感を薄め、ユーザーの購買意欲を高められます。また、TikTok Shop内の商品購入ページとシームレスに連動するため、認知から購入までの導線を短縮できるのが強みです。
アフィリエイトで成果が出た投稿を広告に展開することで、より多くのユーザーに届け、販売規模を一気に拡大することが可能になります。
GMV Maxを詳しく知りたい方はこちら
「GMV Max」とは?
自社アカウントでの二次活用
コラボで生まれた動画は、セラーの公式アカウントでも再活用することが可能です。公式アカウントが自分の投稿として活用するにはクリエイターと直接やりとりし、広告利用や二次利用の許諾を得る必要があります。
許諾を得た動画は、自社の公式アカウントで再投稿したり、商品詳細ページにレビューコンテンツとして掲載したりすることで、消費者の信頼感を高める資産に変えられます。ユーザーは実際の使用感やレビューを重視する傾向が強いため、UGC的な動画を公式コンテンツに組み込むことは、CVRの改善や長期的な売上向上に大きく寄与します。
ライブコマースとの組み合わせ
TikTokの人気の要因はライブ配信の活発さにもありますが、アフィリエイトのコラボをさらに進めたい場合は、ライブ配信が有効です。
普段の投稿でファンを集め、購買につながっていることを確認できれば、その関係性を活かしてブランド公式アカウントのライブ配信に出演してもらうことも選択肢に入るでしょう。視聴者からの質問にその場で回答しつつ購入を後押しできるため、通常のアフィリエイト投稿とは異なる効果を発揮します。
また、TikTokにはライブ配信の集客を強化する 「ライブショッピング広告(Live Shopping Ads)」 があります。これは ブランドやセラー自身のアカウントで実施するライブ を、For Youフィードに広告として配信し、より多くのユーザーを誘導する仕組みです。クリエイターを出演者として招けば、既存のファン層と新規ユーザー双方を巻き込み、ライブ中に商品の魅力をリアルに伝えられます。
このように、「ブランド公式アカウントのライブ × クリエイター出演 × ライブショッピング広告」 の組み合わせは、TikTokならではの販売強化モデルといえます。
TikTok Shopアフィリエイトについてのまとめ
TikTok Shopのアフィリエイトは、単なる「販売促進の仕組み」にとどまらず、クリエイターの影響力を最大限に活かすことで、認知拡大から売上成長までを一気通貫で実現できる強力なマーケティング手法です。
本記事では、アフィリエイトの基本構造、オープンコラボとターゲットコラボの使い分け、成果を最大化するための手数料設定やサンプル提供の工夫、さらに広告やライブコマースとの連携までを紹介しました。
重要なのは、「仕組みを理解して正しく設定すること」 と 「生まれたコンテンツを戦略的に活用すること」 の2点です。この2つを押さえることで、単発の施策に終わらず、持続的な売上成長を支える仕組みへと発展させることができます。
studio15では、TikTok Shopの運用代行やアフィリエイト戦略の設計、クリエイターとのマッチング支援まで幅広く対応しています。これからTikTok Shopアフィリエイトを本格的に活用したいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
よくある質問(TikTok Shop 運用代行)
Q1. TikTok Shopの代理店はどこがいいですか?
TikTok Shopの認定資格を保有した代理店がおすすめです。また、TikTok Shopの成功にはクリエイターとのコラボレーションが欠かせないため、MCN機能を持った代理店が望ましいです。studio15はこれら双方を兼ね備えており、安心してお任せいただけます。
Q2. TikTok Shopの出店料はいくらですか?
TikTok Shopの出店自体は無料です。ただし、販売手数料や取引ごとのコミッションが発生します。詳細はTikTok公式の最新ガイドラインをご確認ください。
Q3. TikTok Shopの運用代行の費用は?
studio15では、依頼内容は大きく分けてShop運用代行費用、公式アカウント運用費用、クリエイターキャスティング費用の3つに分かれます。多くの場合、固定費+成果報酬の形を取り、費用負担を抑えながら成果を目指すことが可能です。
Q4. TikTok Shop運用代行を依頼すると、どのようなサポートが受けられますか?
運用代行では、商品登録や在庫管理といった基本的なShop運営サポートに加え、広告運用・キャンペーン設計・インフルエンサーとの連携なども依頼可能です。studio15では特にクリエイター施策に強みがあり、売上に直結する運用をトータルで支援します。
Q5. TikTok Shop運用代行を依頼するメリットは?
TikTok Shopはアルゴリズムやトレンド変化が早く、社内だけで最適化するのは難しい場合があります。運用代行を活用することで、専門知識を持つ代理店が売上拡大をサポートし、効率的に成果を出すことができます。studio15ではTikTok認定資格を持つプランナーが最新のノウハウを活かして運営を支援します。
<studio15事業概要>

TikTokを中心としたショートムービー(短尺動画)領域で広告代理店事業・プロダクション(事務所)事業を展開しています。2019年1月に設立し、現在、所属クリエイター数210組、総フォロワー数約7,100万人のTikTok公認のMCNに成長し、創業以来、美容・コスメ、ファッション、食品、アプリ等、多くの企業のTikTokにおけるプロモーションをサポートしてまいりました。ナショナルクライアントを含む累計300社以上のPR案件や企業アカウントの運用代行やTikTokコンサルティング、SNSマーケティング支援を行っております。2023年には年間で600件以上のTikTokを中心としたショートムービーの案件を行った実績があります。
■studio15会社概要
所在地:〒150-6221 東京都渋谷区桜丘町 1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー21階
設立:2019年1月23日
代表者:代表取締役 岩佐 琢磨
親会社:株式会社セレス(東証プライム市場上場:3696)
Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/company_1490059
Instagram:https://www.instagram.com/studio15ig/
TikTok:https://www.tiktok.com/@studio15.inc
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