コラム
2025.9.18
遂に登場!TikTok Shopの必須広告メニュー「GMV Max」とは?勝てる戦略と成功事例

こんにちは、studio15のマーケティング担当Mです。
皆さんTikTok Shop運用の調子はいかがでしょうか??オーガニックでの販売ではなかなか成果に結びつかない…とお困りの事業者様へ、本日は最新のTIkTok Shop専用広告メニューの「GMV Max」をご紹介です。
TIkTok Shop専用広告メニュー GMV Maxとは??
広告運用に携わっている方であれば、AIによる「全自動型のキャンペーン広告」と言えばピンとくるかもしれません。Meta広告でいえば、ASC(Advantage+ Shopping Campaign)、GoogleのP-MAX(Performance Max)に該当するメニューですね。
こうした全自動最適化型キャンペーンと同じ系統にあるのがTikTokの GMV Maxです。
違いは TikTok ShopのGMV(流通取引総額)の最大化に完全にフォーカスしている点。
端的に言えば「TikTok版のASC/P-MAX」+「Shopとのネイティブ統合」 がGMV Maxの位置づけです。
ちなみにMetaやGoogleの自動キャンペーンとの共通点としては、
・自動化
入札・ターゲティング・配信調整をAIが最適化
・複数クリエイティブの同時テスト
勝ちクリエイティブをAIが自動的に選び配信量を集中
・フルファネル対応
認知から購入まで最適化を自動的に調整
TikTok特有の違いは、
・Shop連携前提
GMV(売上)をKPIにしているので、TikTok Shopのカタログ・在庫・配送状況までシステムが踏まえて最適化してくれる
・UGC/インフルエンサー動画も素材に活用可能
他媒体では自社広告素材中心だが、TikTokではアフィリエイターやUGC動画を取り込めるのが大きな特徴
となっております。
企業発信の動画コンテンツはそもそもバズりにくく、オーガニック一本槍ではなかなか厳しい時、TikTok Shopで売上を伸ばすには、GMV Maxの活用がカギだと言えます!
TikTok ShopでGMV Maxを活用して勝つための戦略
GMV Maxを使えば全自動で楽々…というわけではありません。
成果を最大化するには人間側での戦略も重要です。以下に、GMV Maxを活用したTikTok Shop攻略のポイントをいくつか挙げます。
クリエイティブ素材を豊富に用意する
GMV Maxは多種多様な動画クリエイティブを投入するほど学習が進み、効果を発揮します。自社で動画制作リソースが足りない場合は、クリエイターとのコラボ(アフィリエイトプログラム)を活用してコンテンツを集めましょう。
ちなみにMetaのASCでもクリエイティブは最低50個と言われてますので、参考にするといいと思います。(そしてこの量は画像ならまだしも動画では結構大変です)
オーガニック運用と並行して取り組む
TikTok上でフォロワーやUGCがある程度育っている状態だと、GMV Maxの効果は一層高まります。日頃から商品の魅力を伝える通常投稿やライブ配信を行い、プラットフォーム内での存在感を高めておきましょう。オーガニックな人気が出た動画はそのまま広告にも活かされ、広告と自然流入の相乗効果で売上が伸びやすくなります。
studio15ではアカウント運用を強みにしており、TikTok Shop×アカウント運用をおすすめしております!
在庫管理と商品ラインナップの最適化
GMV Maxは設定した商品カタログ内でパフォーマンスの高い商品に予算を集中します。売れ筋商品が在庫切れになると、自動的に次の売れ筋へと注力がシフトするため、商品在庫を切らさず、代替商品も用意しておくことが大切です。
GMV Maxを活用した成功事例
実際にGMV Maxを上手く使いこなし、大きな成果を上げているブランドも登場しています。国内ではまだ事例が少ないため、今回は海外その一部をご紹介しましょう。
QVC(アメリカ) – 米国のテレビ通販大手QVCは、TikTok Shop上でGMV Maxを導入したフルファネル戦略により、広告費を前年より80%以上増やしつつもROIを4倍に高めることに成功しました。
出典元:adparlor
Freshly Cosmetics(スペイン) – スペイン発のナチュラルコスメブランドであるFreshly社は、GMV Maxの高度な分析により売上を2159%増加、ROIを411%向上させる驚異的な成果を出しました。
特にアフィリエイターによる動画コンテンツが売上に大きく貢献していることがデータで判明し、価格帯の異なる商品を複数用意して積極的にインフルエンサー経由で配信したことが奏功しています。
出典元:TikTok for Business
Betterbrand(アメリカ) – アメリカのヘルスケア企業Betterbrand社もGMV Maxで広告効率を高め、四半期で約100万ドル(約1.4億円)のGMVを達成しました
出典元:TikTok for Business
そのうち8割以上が広告経由の売上で、限られた広告費でこれだけの売上を生み出せたのはGMV Maxのパーソナライズ配信による効率化の賜物です。
いずれの事例でも、GMV Maxによる自動最適化と豊富なクリエイティブ活用、そしてデータに基づく戦略調整が成功の鍵となっています。大手から新興ブランドまで、TikTok Shop上でGMV Maxを巧みに活用することで大きなリターンを得ていることがわかります。
GMV Maxのまとめ
これまでMetaやGoogleの全自動広告キャンペーンは非常に高い成果を出してきまして、僕自身もかなりの恩恵を感じています。その流れからTikTok ShopのGMV Maxには大きな期待をしているところです。
もっとも、GMV Maxは魔法の箱ではなく、マーケター自身の工夫とクリエイティブを提供してくれるクリエイターの組み合わせで真価を発揮します。TikTokというモバイル時代のプラットフォームを舞台に、ぜひGMV Maxを活用した新しいショッピング体験の創出にチャレンジしてみてください。
studio15ではGMV Maxの運用も行っておりますのでぜひお声かけください!
studio15編集部
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