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コラム

2025.8.13

中国で急成長!課金型ショートドラマが拓くIP収益化の新潮流

CONTENTS

こんにちは!studio15でマーケティングを担当しています Mです。
今日は出版社やテレビ局、配給会社など、版権をお持ちの企業様に耳寄りな情報をまとめました。

テーマはずばり「課金型ショートドラマ」です。もしIPをお持ちの企業様や、今後IPを軸にした収益化戦略を描いている方であれば、BIG WAVEに乗るチャンスですので是非ご一読ください!

世界的に加速する「ショートドラマ」ブーム

ここ数年、世界の映像市場で「ショートドラマ」という新しい波が急速に広がっています。
Googleトレンド上では、「ショートドラマ」は直近の約1年で7倍前後に拡大!

そして、そんなショートドラマの中でいま注目されているのが、1話ごとに課金して視聴する「課金型ショートドラマ」です。

日本国内でもすでに動きが始まっています。例えば吉本興業とNTTドコモが提携し、専用アプリ「FANY:D」をリリース。短期間・低予算で制作できるという特性から、IP(知的財産)を持つ出版社や配給会社にとって、自社コンテンツを新しい形で収益化するチャンスとして注目度が急上昇しています。

中国市場は「ケタ違い」の盛り上がり!

世界の中でも、課金型ショートドラマが最も盛り上がっているのがお隣の中国です。

2024年の市場規模は約1兆円(500億元)!しかも2027年にはその倍、2兆円(1000億元)規模になると予測されています。

私が調べた感じですと、以下のような事例が見られました。

<数字で見る中国市場の勢い>

・市場規模の急成長:2024年 約1兆円 → 2027年 約2兆円(予測)
・視聴者数:約5億7,600万人(国民の4割以上!)
・平均視聴時間:1人あたり毎日150分
・収益構造:広告収入が約半分(2024年 250億元 → 2025年 350億元予測)、残りは課金や 商品タイアップ
・ヒット作の稼ぎ:1本で約20億元(約40億円)の売上を記録するケースも!

中国・湖南省のテレビ局「Mango TV」が手がけた作品は、累計7億回再生を記録しました。短尺ながら中毒性の高いストーリーで、地方の中高年層まで夢中にさせています。

※出典:https://gamebiz.jp/news/407157
※出所:日経BP総合研究所(DataEye)https://project.nikkeibp.co.jp/bpi/atcl/column/19/041600485/
※出所:DataEye https://awnchina.cn/2024-micro-short-drama-industry-white-paper-over-36400-new-series-accounting-for-more-than-60-of-heat-value/
※出所:statista https://www.statista.com/topics/13004/micro-dramas-in-china/#topicOverview

世界を席巻!課金型ショートドラマのヒット作も登場

象徴的な成功例が、ネット小説を原作とした『離婚したら世界一裕福な孫になった』。
2023年に中国で制作・配信され、国内課金額 約10億円+海外 約5.7億円を稼ぎ、世界177か国以上に配信されました。

さらに日本ではテレビ朝日が香港の制作会社と組み、日本版リメイクを進行中。中国発のショートドラマが、国境を越えて新たなIPビジネスを生み出しています。

※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000247.000030888.html?utm_source=chatgpt.com

ところで課金モデルの魔力って何??

課金型ショートドラマは、1話ごとに少額課金して続きを視聴する仕組みです。

例えばアプリ「BUMP」では、1話あたり約97円(税込)で購入可能。「待てば無料」で次話を解放する方法もありますが、続きが気になる! という心理を突かれ、多くの視聴者が課金ボタンを押してしまいます。

30話すべてを購入すれば3,000円近くになりますが、短時間でテンポよく進むストーリーと巧みなクリフハンガーが、視聴者を一気に引き込みます。まるでスマホ漫画の「一気読み課金」の映像版とも言えるでしょう。

現状は「インモラル系」が主流だが、今後変わってくると予想

ヒット作品の多くは、「不倫」「復讐」「身分隠し」などの背徳系ジャンル。

2025年4月に公開された『あなたのことが死ぬほど嫌いです』は、不倫劇のドロドロ感を前面に押し出し、人気のショートドラマアプリ『BUMP』で公開2ヶ月程度ながら全タイトル110本から、2025年上半期ショートドラマ視聴ランキングTOP5にランクイン。
また、復讐劇をテーマにした『マタニティリベンジ〜今からあなたに復讐します〜』は、シナリオコンテスト大賞を受賞し、映像化された作品です。

このまま市場が拡大すれば、企業スポンサーや自治体も本格参入してくるはず。

実際、中国では化粧品ブランド「Kans」がショートドラマ内でのプロダクトプレースメントを行い、売上が374%増という驚異的な成果を記録。観光プロモーションを目的とした自治体の制作支援事例も増えています。

今後は、より健全でスポンサー受けするテーマ(コメディ、青春、地域振興など)が増え、多様なIPが映像化される環境が整っていくでしょう。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000043271.html
https://chaileedo.com/short-drama-marketing-is-on-fire-will-beauty-brands-follow-suit/

日本市場はまだ「これから」眠っていた名作はチャンス!

日本のショートドラマ市場規模は2023年時点で約400億円ですが、2026年には1,530億円規模に成長すると予測されています。

吉本興業やNTTドコモ、KADOKAWAなど大手の参入も続き、縦型・短尺動画が若年層の主流コンテンツになりつつあります。

IPホルダーにとって、これは「眠っていた原作を低リスクで映像化」できるチャンス。短期間で話題を作り、好評なら長尺ドラマや映画化に展開する戦略も現実的です。

日本の課金型ショートドラマ成功例の裏側をご紹介

この流れをいち早く捉えたのが、長編ドラマ制作で実績豊富なWOWOW様と、ショートドラマ制作・SNS運用で強みを持つ私たちstudio15のコラボです。

先日リリースを発表した『平成みたいだ』は、Z世代の間で流行中の「平成レトロ」をテーマに、SNS総フォロワー数319万超の人気キャストが集結。平成のカルチャーや音楽、ファッションを現代風に再構成した青春ドラマで、公開直後からSNSで「刺さる!」と話題になっています。

さらにWOWOW様とは課金型ショートドラマでもご一緒することが決定しています。

日本市場での課金型ショートドラマの盛り上がりを受け、studio15では急きょ、「課金型ショートドラマ」をテーマにしたセミナーを開催。

IP戦略“次の収益源” 課金型ショートドラマとは?

先述の『あなたのことが死ぬほど嫌いです』がヒットした背景には、作品の内容のみならず、緻密なSNS戦略やキャスティングがありました。

その戦略をstudio15のショートドラマチーム統括プロデューサー高橋から、また海外のショートドラマ事情を株式会社ぬるぬるの山下氏から、日本でのショートドラマのこれからについてを株式会社Mintoの中川氏を含めた3名でディスカッションしていきます。

・開催日時
2025年8月19日(火)19:00〜(開場18:30〜)※セミナー後懇親会予定
・開催方法
オフライン
・開催場所
studio15株式会社オフィス
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージShibuyaタワー21階
・定員数
20名(抽選)
申し込みいただいた後、メールにて当落をご連絡いたします。
・参加費
無料

最後に

課金型ショートドラマは、中国ではすでに数千億円規模の市場になっています。
日本でもこれから急速に伸びていくこの領域で、貴社のIPが次のヒット作になるかもしれません。

このタイミングで学び、動くことが、次の大きな波に乗る第一歩です!

studio15編集部

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