コラム
2026.8.21
【TikTok採用事例】採用コストの削減に成功した上場企業のSNS活用法とは
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こんにちは。studio15編集部、マーケティングを担当している阿部です。
「求人媒体に掲載しても応募が集まらない」「人材紹介の費用が高い」「求人票だけでは会社の魅力が伝わらない」。
こうした採用課題を背景に、注目されているのがTikTokを活用したSNS採用です。
TikTok採用とは、ショート動画を通じて企業や社員、仕事の魅力を発信し、企業認知から興味喚起、応募を促進し、採用につなげる採用手法です。
studio15が支援する東証プライム上場企業・株式会社セレスでは、TikTokアカウント運用を開始して2ヶ月間で内定を創出、中途採用コストは、従来比から約63%の削減を行うことができました。
さらに、11本の動画で累計1,600万回以上の再生、採用サイトへの流入約1.3万件を記録しています。
本記事では、TikTok採用が注目される理由やメリット、成功事例、始め方を解説します。
TikTok採用とは?
TikTok採用とは、TikTok公式アカウントを立ち上げ、企業や社員、仕事内容などの動画を発信し、採用活動に活用する手法を指します。
求人媒体との大きな違いは、まだ自社を知らない人にもコンテンツを届けられることです。
求人サイトでは、すでに転職・就職を検討している人が企業を検索します。一方TikTokでは、レコメンドを通じて潜在的な候補者にも動画が表示されます。
また、
・どんな社員が働いているのか
・職場はどんな雰囲気なのか
・どんな働き方をしているのか
といった求人票では伝わりにくい情報を、動画で直感的に届けられます。
重要なのは、TikTokを単なる求人媒体として使わないことです。
「この会社、面白そう」
「もっと知りたい」
「ここで働くと楽しそう」
という興味を持ってもらうことが、TikTok採用の大きな役割です。
なぜ今、TikTok採用が注目されているのか?

背景には、採用競争の激化と、求職者の情報収集行動の変化があります。
マイナビの「2026年卒企業新卒内定状況調査」では、2026年卒の採用充足率は69.7%となり、4年連続で低下。採用スケジュールが変更された2017年卒以降、同時期の調査として過去最低となりました。
引用元:株式会社マイナビ「2026年卒企業新卒内定状況調査」
一方、求職者は求人サイトだけで企業を調べているわけではありません。
2026年8月に公表された27卒就活生212名への調査では、
・83.5%がSNSで企業名を検索
・84.0%が企業SNSの必要性を感じる
・85.8%が企業SNSを見て入社意欲が増加
・半数以上がSNSをきっかけに選考を受けた経験があ
・選考のきっかけになったコンテンツの76.9%が動画
という結果が出ています。
引用元:株式会社リソースクリエイション「27卒就活生212名 SNS就活についての実態調査」
つまりSNSは、企業を「知る」だけでなく、比較検討や志望度形成にも使われているのです。
TikTokは本当に採用につながる?
TikTokが2026年に公表した「TikTok Socio-Economic Impact Report 2026」では、TikTokを活用する中小企業のマーケティング担当者を対象とした調査で、
・36.9%がTikTok活用により新卒採用の応募が増加
・32.0%がTikTok活用により中途採用の応募が増加
と回答しています。
また、日本国内のTikTok月間アクティブユーザー数は、2026年5月末時点で約4,950万人。30代の34.1%、40代の29.1%が直近1年以内にTikTokを視聴しており、利用は若年層だけに限られていません。
引用元:TikTok「TikTok Socio-Economic Impact Report 2026」/調査委託先:マクロミル
TikTokは現在、単なるエンタメSNSではなく、知らなかった企業や商品、仕事と出会う場所にもなっています。
TikTok採用の3つのメリット
1.潜在層にリーチできる
TikTokでは、フォロワー数にかかわらずユーザーの興味関心に応じて動画がレコメンドされます。
そのため、求人サイトで自社を検索する顕在層だけでなく、まだ企業を知らない潜在的な候補者にも情報を届けられます。
知名度の低い企業やBtoB企業、仕事内容が一般に知られていない企業にとって特に大きなメリットです。
2.求人票では伝わらない「人」と「雰囲気」を伝えられる
社員の表情、会話、オフィス、仕事中の様子などを動画で見せることで、「実際にここで働いたらどうなのか」を候補者がイメージしやすくなります。
セレスの事例では、TikTok経由以外からの応募も含め、面接段階の応募者の80%が「TikTokを見た」と回答しています。
TikTokが直接の応募経路でなくても、企業理解や志望度形成に影響していることが分かります。
3.採用コンテンツを自社資産として蓄積できる
求人広告は掲載期間が終われば露出も止まります。
一方、TikTok動画はアカウントに蓄積され、Instagram ReelsやYouTube Shorts、採用サイト、会社説明会などへ二次利用することもできます。
採用費を単に消費するのではなく、企業認知につながるコンテンツを自社に蓄積できる点もSNS採用の特徴です。
TikTok採用の注意点
TikTokを始めれば、自動的に応募が増えるわけではありません。
特に注意したいのが、採用情報ばかりを投稿しないことです。
「募集職種はこちら」「福利厚生を紹介します」といった投稿だけでは、求人サイトとの差がありません。
また、再生数だけをKPIにするのも適切ではありません。
採用施策としては、
再生→プロフィール閲覧→採用サイト流入→応募→面接→内定
までをファネルとして設計する必要があります。
さらに、アカウントの勝ちパターンが見つかるまでには一定の検証期間も必要です。
studio15では、設計→検証→法則化→量産という流れで、6カ月程度を一つの運用サイクルとして考えています。
【成功事例】セレスはTikTok採用で何をしたのか?
株式会社セレスは、ポイントサイト「モッピー」などを展開する東証プライム上場企業です。
TikTok導入前は求人媒体や人材紹介を中心に採用活動を行っており、採用コストは中途、新卒、どちらも100万円を超える金額でした。
そこで、TikTokを活用して採用導線そのものを見直しました。
従来の
「求人を出して、応募を待つ」
という考え方から、
「まず会社を知ってもらい、興味を持ってもらう」
という考え方へ転換したのです。
具体的には、TikTokを通じ
・社員を主役にするコンテンツ
・クリエイティブにTikTokトレンドを活用する
・上記を通じて「面白そうな会社」という認知を先に作る
という方針でコンテンツを制作しました。

成功のポイントは「採用動画」だけを作らなかったこと
セレスでは、すべての投稿で応募を促したわけではありません。
実際には、
転職者インタビュー:約4.7万回
社員の1日:約49.4万回
広告業界トレンド企画:約680万回
TikTokトレンド企画:約579万回
と、採用を意識した動画と、潜在層へのリーチを狙う動画を使い分けました。
「全動画から応募させよう」とするのではなく、
認知→興味→企業理解→採用サイト→応募
というファネルで考えたことがポイントです。

結果:11本で1,600万再生、採用コスト約63%削減
施策の結果は以下の通りです。
投稿数:11本
累計再生数:1,600万回以上
採用サイト流入:約1.3万件
エントリー:20件
内定:1名
採用コスト:約63%削減
内定創出まで:約2カ月
単に動画がバズったのではなく、認知を採用サイトへの流入・応募・内定までつなげた点が重要です。
※上記は株式会社セレスのTikTok採用施策における実績であり、すべての企業で同様の成果を保証するものではありません。
TikTok採用の始め方
TikTok採用を始める際は、次の4つを設計します。
STEP1.採用ターゲットを決める
新卒・中途、職種、年齢層など「誰を採用したいのか」を明確にします。
STEP2.KPIをファネルで設計する
フォロワー数とともに、
再生→採用サイト流入→応募→内定
までを追います。
STEP3.「認知」と「企業理解」の動画を作る
TikTokトレンドや業界あるあるなどのリーチを取る企画と、社員の1日やインタビューなどの企業理解を深める企画を組み合わせます。
STEP4.投稿結果から勝ちパターンを見つける
投稿後に、
「どんなテーマが伸びたか」
「誰が出演すると反応が良いか」
「どの動画から採用サイトへ流入したか」
を分析し、成果につながる企画を増やしていきます。

TikTok採用が向いている企業
TikTok採用は特に、
・20〜30代の採用を強化したい
・求人媒体だけでは応募が集まりにくい
・企業や職種の知名度が低い
・社員や会社の雰囲気に採用上の魅力がある
・採用広報を中長期的に強化したい
といった企業に向いています。
studio15では、IT・広告だけでなく、タクシー、車メーカー、施工管理、不動産、人材など幅広い採用領域でTikTok運用を支援しています。
一方、短期間で特定の専門職を1人だけ採用するといったケースでは、人材紹介やダイレクトリクルーティングの方が適している場合もあります。
TikTokだけに採用チャネルを置き換えるのではなく、求人媒体・人材紹介と組み合わせながら自社の採用チャネルを育てる考え方が重要です。
studio15の採用TikTok支援
studio15では、
戦略設計、企画、撮影・編集、投稿・運用、広告運用、分析・レポーティング
まで一気通貫で採用TikTokを支援しています。
単に採用情報を動画にするのではなく、求職者に「この会社をもっと知りたい」と思ってもらうコンテンツと、応募までの導線を設計します。
まとめ
TikTok採用は「自社の採用チャネル」を育てる施策
TikTok採用の目的は、TikTokだけで応募を集めることではありません。
まだ企業を知らない人に情報を届け、
認知→興味→企業理解→応募
という採用導線を自社で作ることにあります。
セレスでは、社員を主役にしたコンテンツとTikTokトレンド、採用サイトへの導線を組み合わせることで、11本で累計1,600万回以上の再生を獲得し、約2カ月で内定を創出。採用コストも約63%まで抑えました。
採用競争が激しくなる中で、TikTokをはじめとするSNS採用は、自社の採用力を中長期的に高める選択肢の一つです。
※本記事は、2026年8月18日に開催したウェビナー「応募が来ない…をTikTokが解決!採用コストを劇的に改善するSNS採用術」の内容をもとに記事化しています。
よくある質問(TikTok採用)
TTikTok採用とは?
TikTokで企業・社員・仕事内容などを発信し、企業認知や採用ブランディング、応募獲得につなげる採用手法です。
TikTok採用は本当に応募につながりますか?
すべての企業で成果を保証するものではありませんが、「TikTok Socio-Economic Impact Report 2026」では、TikTokを活用する中小企業の36.9%が新卒、32.0%が中途採用で応募増加を実感しています。
引用元:TikTok「TikTok Socio-Economic Impact Report 2026」
TikTok採用では何を投稿すればいいですか?
社員の1日、社員インタビュー、仕事内容、業界あるある、企業文化、TikTokトレンドなどが代表例です。「認知を取る動画」と「企業理解を深める動画」を組み合わせることが重要です。
TikTok採用はどのくらいで成果が出ますか?
企業や職種によって異なります。セレスでは約2カ月で内定を創出しましたが、一般的には複数回の投稿と検証を繰り返しながら、成果につながる企画を見つけていく必要があります。
■執筆・監修
阿部 / studio15株式会社 マーケティング担当
TikTokに特化したマーケティング支援企業studio15のマーケティングを担当。TikTok Media Buying Professional Certificationを保有。TikTok公式アカウント運用、ショートドラマ活用、TikTok Shop支援、TikTok GO支援などを通じ、累計470社以上の支援実績から得た最先端の一次情報や、国内外の最新SNSトレンドを日本のビジネス向けに分かりやすく紹介。
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studio15編集部
studio15株式会社は、TikTokに特化したマーケティング支援企業です。 TikTok MCN、TikTok Shop(TSP、TAP、CAP、ISV)、TikTok GO、ショートドラマなど、ByteDance社の公認パートナー資格を複数保有。 2019年創業以来、企業のTikTokアカウント運用、クリエイタータイアップ、広告運用、TikTok Shop・TikTok GO支援、ショートドラマ制作などを提供。 500社・6,000件以上の支援実績(2026年8月時点)と、所属提携クリエイター5,000組のネットワーク(2026年8月時点)を活かし、企業、クリエイター双方の成長を一気通貫で支援しています。 その実績をもとに企業向けに最新のトレンドやTikTokノウハウをお伝えする情報を発信しています。
