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コラム

2026.3.30

Vライバー×TikTokの可能性。アバターが商品を売るライブコマース革命は起きるのか?

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こんにちは、studio15のマーケティング担当 Mです。
突然ですが、「Vライバー」という言葉を聞いたことはありますか?

「ゲーム配信してる人でしょ?」
「にじさんじとかホロライブの?」
「なんか、顔が出ない系のYouTuber……?」

こんなイメージを持っている方も多いと思います。
でもVライバーは今、SNSマーケティングの文脈でめちゃくちゃ熱く、もはや、ニッチなオタク文化のコンテンツではないんです。
特にTikTok Shopで本格化されたライブコマースとの組み合わせは、「面白いエンタメの実験」に留まらず、すでに「売れる仕組み」として機能し始めています。
今回は、Vライバーを取り巻くプラットフォームの進化から、TikTok Shopライブとの相性まで深掘りしていきたいと思います!

※2026年3月現在、TikTok ShopにおけるLIVE配信では商品を見せ続ける必要があるため、Vライバーで行うためにはアバターをワイプとし、実写で商品を見せるなどの工夫が必要となります。

「ライブ配信の場」から「生活の一部」へ

特に2020年前後から、Vライバー(バーチャルライバー)を取り巻くプラットフォームは大きく様変わりしました。
かつては、3Dモデルの制作費や高性能PC、専用機材といった高いコストが参入の壁になっていました。
でも今は違います。例えば、DeNAグループのIRIAMは、イラスト1枚でキャラクターを動かしてライブ配信できる「新感覚Vtuberアプリ」として普及しており、 ディー・エヌ・エー社が発表した決算説明会資料を見ると2025年12月末時点で総ダウンロード数は581万を超えるまでに成長していることがわかります。
スマホ1台とイラスト1枚で、誰でもVライバーとして配信を始められる時代になったのです。
視聴者にとっての「推しのキャラ」が、毎日そこにいる。
そのキャラクターを中心に形成されるコミュニティは、もはや配信の楽しみを超えて、ファンにとっての「生活の一部」になっています。


※出典:株式会社ディー・エヌ・エー2026年3月期 第3四半期 決算説明会資料
IRIAM:https://www.live.iriam.com/

「カメラ不要」時代の到来 ! POPOPOのリリース

そして2026年3月、さらに大きな動きがありました。
グループ通話・配信アプリ「POPOPO」の電撃リリース!
ガクトさんやひろゆきさん、そしてドワンゴ川上さんなどキーパーソンが勢揃い。
サービスの最大の特徴は「カメラが要らない」こと。
アバターやイラストで参加できるため、顔出しなしに複数人でリアルタイムのグループ配信を実現します。
バーチャルがどんどん日常に浸透してきている。
IRIAM・POPOPOのような配信アプリが揃い始め、Vライバーの活動場所の選択肢は、止まることなく広がり続けています。

POPOPO:https://www.popopo.com/ja/

通常のクリエイターとの「決定的な違い」は?

SNSで活動するVライバーと、普通の顔出しクリエイターの違いは何でしょうか?
最大の違いは、「キャラクターとしての完結性」です。
顔出しインフルエンサーは「その人自身」が魅力の源泉ですが、Vライバーは「キャラクター」が主体であり設定・口調・世界観がセットになった存在として、視聴者と関係を築きます。
これにより、ファンはキャラクターそのものに熱量を向ける、独特のロイヤリティが生まれる。
しかも炎上リスクが低い。私生活での発言や行動が原因になるトラブルが、構造的に発生しにくい。
これは企業がタイアップを検討するうえで、非常に大きなアドバンテージです。
さらに、TikTokの切り抜き動画・ショート動画との相性も抜群です。
ビジュアルインパクトのあるアバターで最初の数秒を掴み、繰り返し見たくなるキャラクター性で離脱を防ぐ。
TikTokのアルゴリズムが評価する要素を、Vライバーコンテンツは構造的に持っているんです。

マネタイズの主軸は「投げ銭」+??

Vライバーのマネタイズは、主にライブ配信中の「投げ銭(ギフティング)」で成立しています。
RIAMのコアユーザーの1日の平均利用時間は約3.25時間に達しているといわれており、ファンとVライバーの距離感はかなり近い状態です。
これが意味することは何でしょうか?
視聴者が「この子の配信に参加したい」「声をかけたい」「喜ばせたい」という感情を、リアルタイムでお金に変える構造。
これは、コンサートのチケット購入やグッズ買いに近い、感情消費の形です。
ただし今、マネタイズの軸は投げ銭だけではなくなっています。

Vライバー起点で「商品が売れる」事例は実は多い

注目すべきは、VライバーやVTuberへのタイアップで商品が実際に爆発的に売れている事例が登場していることです。
特に衝撃的だったのが、女性向けシャンプー「ululis(ウルリス)」の事例。H2Oは、VTuberグループ「にじさんじ」とコラボ生配信を実施し、配信終了後わずか10分以内に限定セット1,200個が完売しました。
※出典:日経クロストレンド「VTuber起用でシャンプーが完売。バーチャルでもZ世代に”爆売れ”
なぜこれが起きているのでしょうか?
通常の美容系インフルエンサーを起用したPR施策は多数の企業が実施しており新鮮味がなかったため、「従来とは異なる顧客層へのリーチ」を狙った、と同社マーケティング担当者は語っています。
つまり、通常のインフルエンサーでは届かなかった層に、VライバーやVTuberは届く。
しかも、その層は「推しが紹介するから買う」という熱量を持っている。

また、レッドブルはホロライブ所属の「湊あくあ」さん・「獅白ぼたん」さんをバーチャル・アンバサダーに起用したり、ZOZOTOWNは「星街すいせい」さんとのコラボ衣装を受注販売。
スシローは「湊あくあ」さんとのコラボメニューを展開するなど、食品、アパレル、飲料と、Vライバーとブランドのコラボレーションの範囲は広がり続けています。

※出典:レッドブルジャパン株式会社レッドブル・バーチャル・アンバサダー|獅白ぼたん
※出典:株式会社ZOZO「VTuber「星街すいせい」とZOZOTOWNがコラボレーション

VライバーとTikTokの親和性が高い理由

少し考えてみると、TikTokで伸びるコンテンツの条件ってなんでしょう?

・最初の数秒で引きが強い
・キャラクター(人格)が立っている
・繰り返し見たくなる、切り抜きやすい

これ、全部Vライバーが得意なことです。
さらに、TikTokのユーザー層とVライバーのファン層は重なりが大きい。
ジェイアール東日本企画の2024年の調査によると、「VTuberが好き」と答えた人のうち、15歳〜29歳のZ世代が男女あわせて54.5%を占めています。
TikTokのメインユーザー層であるZ世代との親和性は、データが示す通りです。

※出典:ジェイアール東日本「キクコト

ライブコマース / TikTok Shopとの相性

で、ここからが本題です。
TikTok Shopにおけるライブコマースは、アルゴリズムで流れてきた見知らぬ視聴者が、入っては出て、また別の人が入ってくる流動的な構造。
「ファンが買う場所」ではなく、「”おすすめ”されたコンテンツで出会った人が、その場で興味を持ち買う場所」です。
そう聞くと、「ファンの熱量が強みのVライバーって、実はTikTok Shopと相性悪いのでは?」と思われるかもしれません。
でも、逆かなと思います。
重要なのは、初見の人を離脱させないコンテンツ力。
Vライバーはキャラクターのビジュアルにインパクトがありますよね!
立ったキャラクター性、テンポのいいトークで「ちょっと見てみようかな」と自然に足を止めます。
そして通常のライブコマースが商品を説明する場所になりがちなのに対し、Vライバーのライブは純粋にエンタメとして成立しています。
だから視聴者は買わされている感覚がない。エンタメを楽しんでいたら、気づいたら買っていた。
この体験に最も近いのが、Vライバー×TikTok Shopライブの組み合わせです。

すでに「売れ始めている」中国の先行事例が示す未来

中国では、バーチャルアバターを使ったライブコマースがすでに実用段階に入っています。

・中国の著名インフルエンサーLuo Yonghao(羅永浩)氏
2025年6月にBaiduの生成AIをベースにした自身のAIアバターでライブコマースを実施し、本人が出演した時を上回る売上を記録。
・中国の大手EC「京東 JD」
百万フォロワーを持つインフルエンサーのデジタルツインがライブコマースを実施し、GMV(流通取引総額)が20%向上。

Douyin(中国版TikTok)では、人間が対応しづらい深夜帯にAIバーチャルライバーが稼働し、24時間ライブ配信による販売機会の損失を防ぐ運用を実現しています。
これは「面白いエンタメ実験」ではなく、すでにビジネスとして機能し始めている話です。(私も最初に知ったときは驚愕でした…)
矢野経済研究所は、2025年度のVTuber市場が前年度比120%の1,260億円規模に達すると予測しており、この市場にTikTok Shopライブという「売る場所」が加わった今、Vライバーという「売れるキャラクター」との掛け合わせは、日本のライブコマース市場に新しい地平を開く可能性があります。

※出典:株式会社矢野研究所「VTuber市場に関する調査を実施(2025年)

今回のまとめ

今回の話を整理すると、こうなります。

① プラットフォームが進化し、Vライバーの参入コストが劇的に下がった。
IRIAMの年間売上85億円(2025年3月時点)・累計ダウンロード581万という数字は、すでにVライバー文化が「ニッチ」ではないことを示しています。POPOPOのようなグループ配信アプリの登場で、さらに間口は広がりつつあります。
② Vライバーのファンは「熱量が高く、行動する」
 にじさんじ×ulilisのコラボで配信後10分以内に1,200個完売。推しへの消費行動は、フォロワー数より「ファンの熱量×購買転換率」で見るべき時代になっています。
③ TikTok Shopライブとの相性は、構造的に優れている。
「推しが紹介する」という感情文脈が、ライブコマース最大の壁「心理的購買障壁」を自然に取り除く。中国の先行事例が示すように、バーチャルキャラクターとライブコマースの掛け合わせは、もはや実験段階を超えています。

マーケティング的な文脈で言えば、「熱量の高いファンを抱えた、次世代のライブコマーサー候補」です。

冒頭に記載した通り、2026年現在はVTuberやVライバーを起用したTikTok Shopでのライブコマースは工夫が必要となりますが、「ライブコマースでブランドの売上を作りたい」「VライバーとしてTikTok Shopに挑戦したい」という方は、ぜひstudio15にご相談ください!


studio15編集部

studio15はTikTokの認定代理店としてTikTok Shop支援やクリエイタータイアップなどでこれまで300社以上のマーケティングを支援してきました。その実績をもとに企業向けに最新のトレンドやTikTokノウハウをお伝えする情報を発信しています。

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