弊社事例
2021.9.29
企業アカウントなら気を付けたい!安心・安全に運用するためのTikTokガイドライン
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TikTokで企業アカウントを運用する場合、どんなことに気をつけたらいいんでしょうか?
せっかく運用を頑張っていても、ガイドライン違反などで自社商品やサービスに対してマイナスな印象を与えてしまっては逆効果ですよね。
TikTokには公式のコミュニティガイドラインが存在します。
投稿する側も視聴する側も、気持ちよくツールを使うにはお互いにガイドラインを守ることが大切です。
投稿する側はガイドラインに違反するとペナルティーを受け、投稿の削除やアカウント停止になることも。企業アカウントの場合、それは絶対に避けたいものですよね。
ここではTikTokのコミュニティガイドラインと、もしも違反をしてしまったときの対処法を解説します。
TikTokのコミュニティガイドライン
TikTokは健全なサービスを提供するため、ユーザーに守ってもらいたいルールを定めています。
TikTokのミッションは、人々の創造性を引き出し、喜びを提供することです。TikTokは、ユーザーが高い信頼性の下コンテンツを創造・共有し、取り巻く世界を発見し、世界中の人々とつながりを持つことができるグローバルコミュニティを構築しています。組織の成長とともに、コミュニティをサポートする環境を維持することに取り組んでいます。私たちのコミュニティガイドラインは、TikTokの一連の規範と共通の行動規範を定義し、すべての人にとって歓迎すべき空間を作るために何が許され、何が許されないかについての指針を提供します。
引用元:TikTok公式サイト
TikTokの公式サイトにあるコミュニティガイドラインのページには、違反すれば投稿が削除またはアカウントが閉鎖される内容が明記されています。
特別難しい内容ではなく、世界中の人が安心・安全に利用するための最低限のマナーとして考えると良いでしょう。
コミュニティガイドラインの違反事項
実際に定められているコミュニティガイドラインの違反事項は、以下のような内容です。
●暴力的で過激な行為
脅迫および暴力へ扇動すること、危険な個人および組織(テロ組織、組織的なヘイト、犯罪組織など)
●悪意のある表現
特定された属性に基づく攻撃や、中傷、ヘイトに満ちたイデオロギー
●違法な活動および規制された物品
犯罪行為、武器・薬物・規制薬物・アルコール・タバコの描写・宣伝・取り引き、欺瞞と詐欺、ギャンブル活動やその宣伝、プライバシー・個人データ・および個人を特定できる情報を侵害すること
●暴力的または衝撃的なコンテンツ
極度に衝撃的・生々しい・サディスティック・暴力的・または残酷なコンテンツや、それらを推奨・正常化・または美化するコンテンツ
●自殺行為・自傷行為・その他の危険な行為
自殺や自殺願望を示すコンテンツ、または他人へ自傷行為の参加を促す可能性のあるコンテンツ、アマチュアのスタントや危険なチャレンジなど
●いじめ・ハラスメント・嫌がらせ行為
虐待行為、セクシャルハラスメント、ハッキング・晒し・恐喝の脅威
●裸体の露出または性的行為
プラットフォームでヌード・ポルノ・性的に露骨なコンテンツ、または性行為を模倣・暗示・または表示する行動、性的搾取
●未成年者の安全を脅かす行為
未成年者の虐待・危害・危険・または搾取、グルーミング行為、未成年者による有害な活動、未成年者の身体的および心理的危害、児童に対する犯罪
●誠実性と信頼性を損なう行為
スパムや偽のエンゲージメント、なりすまし、誤解を招くような情報、知的財産権の侵害
●プラットフォームの安全性を脅かす行為
TikTokのウェブサイト・アプリ・または関連するネットワークをハッキングしたり、ユーザーアクセスを制限する行為、悪意のあるまたは有害なその他の要素を含むファイルを配布する行為、自動化されたスクリプトを使用してTikTokから情報を収集する行為
上記のより詳細な内容は、公式サイトで確認ができます。
コミュニティガイドライン実施レポート
TikTokでは定めたコミュニティガイドラインに対して、どのように対応したのかレポートも公開しています。
2021年第1四半期のレポートの主要なトピックス
・コミュニティガイドラインまたは利用規約に違反したため、61,951,327本の動画が削除されました。削除された動画はTikTokにアップロードされたすべての動画のうち、1%未満です。
・削除された動画のうち82%は、視聴回数がゼロのうちに削除され、91%はユーザーから報告を受ける以前に削除され、93%は投稿されてから24時間以内に削除されました。
・1,921,900の広告は、広告ポリシーとガイドラインに違反したため、削除されました。
・コミュニティガイドラインまたは利用規約に違反したために11,149,514のアカウントが削除され、そのうち7,263,952は13歳未満のアカウントであるため削除されました
・自動化された技術によって作成が試みられた71,470,161のアカウントが削除されました。
レポートを進化させながらユーザーの安全性に関する透明性と説明責任に関してさらに前進できるよう、取り組んでいます。
数値で情報を開示することによって、サービスの安全性と透明性を保っています。
TikTokのそういった姿勢が、世界中の人々に支持される理由のひとつにもなっているのです。
最新情報は「TikTok安全推進チーム」でチェック
TikTokはTwitterに公式アカウントをもっていますが、その他に「TikTok安全推進チーム」というアカウントがあるのはご存知でしょうか?
注意喚起や、最新の取り組みについてのお知らせ、とくに安全面で力を入れていることを中心にツイートしている専用アカウントですので、定期的にチェックすることをお勧めします。
万が一、ガイドラインに違反してしまった場合はどうしたらいいんでしょうか?
ガイドラインに違反した投稿はTikTok側で削除されます。
ただ、実際には違反していないのに動画が削除されてしまった場合などは、投稿の削除に対して「異議申し立て」をしましょう。
ガイドラインに違反してしまったら
TikTok運営側にガイドライン違反だとみなされた場合、投稿した動画が削除されますが、その際「コミュニティガイドライン違反のため削除されました」という表示とともに、自分だけが投稿欄で閲覧できる状態になります。
実際に動画の内容がガイドライン違反である場合には、自分のアカウントからも投稿を削除するようにしましょう。
該当の動画を削除しないと、運営側から「全然反省していない(理解していない)」というように見られてしまいますし、「アカウント停止」になる可能性が高まってしまいます。
今後は同じような違反を繰り返さないように、注意を払って投稿するようにしましょう。
ただ、実際にはガイドラインに違反していないという場合はTikTok運営への「異議申し立て」が可能で、申し立てが認められれば投稿動画が復活する可能性もあります。
TikTok側で消された動画をタップすると「異議申し立て」ボタンが出てくるので、そのボタンをクリックして異議申し立ての理由(削除された動画がガイドラインに違反していないことの説明)を入力して送信します。
あとは動画審査の結果を待つだけです。
もしもアカウントが停止されてしまった場合は?
コミュニティガイドラインに繰り返し違反するアカウントは、TikTokの利用が永久に停止されてしまいます。
アカウントが永久停止された場合、アプリを次回開く際にバナー通知が表示されるので確認しましょう。
もしアカウントが誤って永久停止されたと場合は、申し立てを行うことができます。
バナー通知を開き、「異議申し立て」をクリックし、あとは表示される指示に沿って操作をしてください。
異議申し立てはできますが、必ずしもすぐに解除されるとは限りません。
一時的なロックである可能性もあるので、時間が経過するのを待つことで制限が解除されることもあります。
ただし永久停止になってしまった場合には、また一からアカウントを作り直すしかありません。
これまでの戦略や労力がリセットされてしまうので、常にガイドラインを頭に入れておき、投稿内容に気を配るようにし、未然に防ぐようにしましょう。
TikTokの運営側を理解する重要性
TikTokでは、コミュニティガイドラインの他にも、安全性・透明性を保つために様々なルールを公式サイトに掲載しています。
企業アカウントを運用していくのであれば、一度目を通しておくと良いでしょう。
TikTokが定める「ブランドコンテンツポリシー」
TikTokでは、商品やサービスのプロモーションを実施する際のスポンサードコンテンツにも方針を定めています。
それが「ブランドコンテンツポリシー」です。
スポンサードコンテンツとは、投稿と引き換えにブランドなどのサードパーティから価値のあるものを受け取り、そのブランドの製品またはサービスを宣伝するために、現地の法律に従って開示する必要があるコンテンツです。これにはブランドの推奨、パートナーシップ、または製品やサービスの他の種類のプロモーションなどが含まれます。
スポンサードコンテンツの定義には、あなたが投稿したコンテンツが該当する可能性があります。(a)ブランドから贈与された、または投稿するために支払われた製品またはサービス(金銭または贈答品のいずれの形式でも)。または、(b)他のユーザーがあなたが投稿した製品またはサービスを購入し、あなたがコミッションを受け取る場合(アフィリエイトリンクを介して、および/またはプロモーションコードを使用して)。または、あなたが商業的関係を持っている、または持っていたブランドが該当します。
分かりやすくいうと、「ブランドから報酬や贈答品を受けて投稿をする場合」や、「アフィリエイトリンクやプロモーションコードを使用して手数料や歩合を受け取るような投稿をする場合」には、必ず「ブランドコンテンツ」の設定をオンにしてプロモーション(ブランドコンテンツ)であることを明らかにしてください。というものです。
また、現在では、「ブランドコンテンツ」の設定に関わらず、以下の広告は禁止されています。
●アルコール
●タバコおよびタバコ製品
●避妊用具または製品
●出会い系、デートおよびライブビデオアプリケーションまたはサービス
●薬物関連の製品またはサービス
●武器
●金融サービスと商品
●栄養補助食品とビタミン
●年齢制限のある映画、テレビ番組、ゲーム
●ギャンブル
●アダルト製品とサービス
●政治的コンテンツ
●不正行為を幇助する商品やサービス
●動物・ペット
●医薬品および健康管理用品
●専門的サービス
●その他の禁止されている製品またはサービス
TikTokのミッションに基づいて運用する
そもそもTikTokのミッションは、「人々の創造性を引き出し、喜びを提供すること」です。
公式で定められているガイドラインに限らず、人に不快な印象を与えるような投稿は企業アカウントにとってマイナスイメージにしかなりません。
表現としては違反かどうかの判断がつきにくい「グレーな部分」であっても、それを観た人が楽しめるか、ポジティブな感情をもつかを重視した投稿が、ファンを集める近道になるのです。
また、ひとりの感覚だけで運用しているとトラブルが起きる原因にもなるので、複数人でアカウントをチェックする体勢を整えることをおすすめします。
コメント機能も含めて1つの「投稿」だということ
最後に、忘れてはならないのがコメント欄です。
投稿内容についてはガイドラインを遵守しているのに、コメントで気持ちが緩まないように気を付けましょう。
とくにコメント欄はコミュニケーションが親密になる傾向にあるので、仲良くなったからといって特定のユーザーに対して友だちのように振舞ったりしないように。
あくまでも企業(ブランド)の代表として運用していることを忘れないようにしてください。
studio15では、アカウント運用コンサル事業に力を入れており、これまで培ったノウハウを活かした提案が可能です。
TikTokの企業アカウントを始めようか検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。