コラム
2025.10.31
11/21から遂にスタート!今年のTikTok Shop「ブラックフライデー」動向を大予測
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こんにちはstudio15のマーケティング担当Mです。
今年もお祭りがやってきますね。いつもはAmazonや楽天でしかショッピングしないという方もぜひ今年はチャレンジしていただきたいのが、TikTok ✕ ブラックフライデー!
今年はTikTok Shopがローンチして初めてのブラックフライデーとなり、11/21からプレキャンペーンが開催です。
そんな記念すべき初年度は一体どんなことが起きるのか?!すでに3回目を迎えている海外の事例から日本でのShopの勝ち筋を予想してまいりたいと思います!
昨年アメリカは3倍の売上の伸びを記録!

まず米国では、2024年のブラックフライデー当日にTikTok Shopが1億ドル超の売上を記録して話題になりました。これは前年(2023年)の同日実績の3倍という驚異的な伸びで、ブラックフライデーからサイバーマンデーにかけてTikTok上で買い物をするユーザー数も前年より165%増加しています。
出典:https://www.marketingdive.com/news/tiktok-shop-sales-surpass-100m-black-friday/735334/
またイギリスでも2024年はブラックフライデー週の売上が前年同期比179%増という爆発的成長を見せ、TikTok Shop UK史上最大の売上イベントとなっています!
出典:https://cewuk.co.uk/tiktok-shop-has-announced-achieving-record-breaking-sales-during-black-friday/
特定のハッシュタグが出現 #tiktokshopblackfriday
TikTok公式も2024年の成果として「#tiktokshopblackfriday」ハッシュタグが40億ビューを超えたことや、ブラックフライデー期間(11/13〜12/2)のライブ配信数が累計50万回、視聴時間66万時間に達したことを報告しました
出典:https://www.marketingdive.com/news/tiktok-shop-sales-surpass-100m-black-friday/735334/
東南アジアも依然としてマーケットが大きい
2024年に米国が売上高で最大規模となったにも関わらず、東南アジア各国も依然としてTikTokコマースの屋台骨であり、TikTok Shop始まってからの取引量の95%以上が東南アジアから生まれているというデータもあります
出典:https://influencermarketinghub.com/tiktok-shop-stats/
こうした下地を踏まえ、TikTok自身も2025年ブラックフライデーを「過去最大のセールスデーにする」と宣言してライブ施策を強化しており、日本でもその伸びが楽しみですね。
トップカテゴリの動向:美容・ファッション・ホームが牽引
ブラックフライデーにおけるTikTok Shopで人気を集めたカテゴリにも注目してみましょう。全体的な傾向として、ビューティ(コスメ・スキンケア)とファッションが売上の双璧となりました。TikTok社の発表でも、2024年ブラックフライデーで売れた商品のカテゴリーは「ファッション、ビューティ、ホーム用品」がトップ3だったと報告されています。
出典:businessinsider.com(https://www.marketingdive.com/news/tiktok-shop-sales-surpass-100m-black-friday/735334/?requestId=)
ビューティー(美容)で売れたもの

美容カテゴリーでは、メイクアップ製品からスキンケアまで幅広く売れ筋商品が登場しました。例えば英国ではブラックフライデー期間中、毎秒1つ売れたというリップコスメも登場しています。
Made by Mitchell(メイド・バイ・ミッチェル) –英国発のインディーズコスメブランドで、TikTok Shop成功の象徴的存在です。創業者のミッチェル・ハリデイ氏は人気メイクアップアーティストでもあり、自らTikTokライブに出演して商品の使い方をデモしながら販売しています。
2024年6月にはTikTok Shopのサマーセール期間中に12時間連続ライブを敢行し、1秒に1個のペースでコスメを売り続けて約83万ドルを売上げ、その余波で24時間トータル100万ドル(約1.5億円)突破という偉業を成し遂げました。
出典:https://cosmeticsbusiness.com/made-by-mitchell-on-making-one-million-on-tik-tok-shop
このケースからは、創業者自身がインフルエンサーとなりファンコミュニティを築くこと、そしてライブコマースをキャンペーン的に活用し購買熱狂を生み出すことの威力が伺えますね!日本のD2Cブランドも参考になる例です。
Fenty Beauty(フェンティ・ビューティ) –世界的ポップスター、リアーナが手掛けるコスメブランドもTikTok Shopで存在感を示しました。Fenty Beautyは2024年ブラックフライデー期間中、TikTok Shopでトップセラーの一角を占め、特に人気リップグロスやハイライターのセット商品が好調に売れました。
成功要因の一つは、FentyがTikTok専用のプロモーションに力を入れたことです。同ブランドはホリデーシーズンに合わせてTikTokクリエイターと提携し、製品レビューやメイク動画を多数投稿しました。
またTikTok Shop限定で20〜30%オフの割引セットやミニサイズキットを販売し、プラットフォーム上での購買意欲を喚起しています。
ファッションではCrocsが大ヒット

日本でもおなじみCrocsが大ヒット。
Crocs(クロックス)のボア付きサボは「#TikTokMadeMeBuyIt」(TikTokで見て買っちゃった)の流行語とともに拡散し、寒い季節の定番アイテムとしてヒットしました。
実際クロックス社の2025年9月にTikTok Shop上で「Super Brand Day」と銘打ったライブイベントを開催し、数日にわたって限定ライブショッピングを展開。
これが奏功して、ブラックフライデー当日はクロックスの公式TikTokショップが大盛況となり、TikTok発の売上が前年同期比で飛躍しています。
出典:https://www.marketingdive.com/news/tiktok-shop-sales-surpass-100m-black-friday/735334/?requestId=
ブラックフライデーを盛り上げたTikTokの戦略とは?
海外では大盛りあがりだったブラックフライデー。
これほどまでの成功の裏には、TikTok側が講じた巧みな販促施策があります!
2025年ブラックフライデーに向けて、TikTokはユーザーとセラー双方を巻き込む様々な施策を打ち出しました。その主なポイントを見てみましょう。
①セレブ&人気クリエイターを起用して盛り上げる
米国で行われた女性ラッパー「ニッキー・ミナージュ」のライブ配信です。彼女は自身のコスメライン「Pink Friday Nails」をプロモーションするTikTok Shopライブを開催し、累計視聴者数は歴代最高の1.72億ビューに達しました
出典:https://newsroom.tiktok.com/tiktok-shop-a-home-for-product-inspiration-this-holiday-season?lang=en
また英国では有名コスメインフルエンサーの@plmakeupacademy(P.Louise)がブラックフライデー直前に14時間ぶっ通しの「Super LIVE」を実施し、わずか半日で約270万ドル(約4億円)を売り上げて英国とEUのTikTok Shop記録を更新しました
出典:https://theindustry.beauty/tiktok-shop-poised-for-record-black-friday-as-it-reveals-top-beauty-trends-for-golden-quarter/
普段は自分の会社の社員が出場しているセラーさんも、ブラックフライデー用にインフルエンサーをアサインしてみてはいかがでしょうか??
②ギフトガイドやハブ機能を使いこなす
日本での導入はまだ発表されてないですが、海外ではユーザーがTikTokアプリ内でスムーズに買い物できるよう、専用のブラックフライデーハブが設置されました。
2023年に英国で初登場したこの機能は、TikTokアプリ内で「Black Friday」と検索するだけで、各種セール情報や目玉商品リスト、カテゴリ別のギフト提案が表示されるというものです
出典:https://newsroom.tiktok.com/tiktok-shop-a-home-for-product-inspiration-this-holiday-season
「ギフトガイド」と称して、予算や対象別におすすめ商品をまとめた特集コンテンツも提供されました。例えば「50ドル以下で買える彼氏向けギフト」「美容マニアが喜ぶコスメ5選」などの短い動画クリップがTikTok上に登場し、そのまま商品ページに飛べるようになっています。
③大型ディスカウントとクーポン配布 、とにかく安く見せる

セラーだけではなく、TikTok側も販促のため補助金的にプロモーション費を提供しました。
人気ブランドが軒並み大幅値引きを敢行しました。加えてTikTok独自のクーポンコードも配布され、英国では「BF20」と入力すればさらに20%オフになるキャンペーンが実施
出典:https://newsroom.tiktok.com/tiktok-shop-launches-new-black-friday-hub-and-exclusive-discounts?lang=en-GB
米国でも一定額以上購入で使える割引クーポンや送料無料クーポンが提供され、アプリ上部にバナー表示されました。TikTokはこれらのプロモーション費用の一部を自社で負担し、セラーには補助金的に還元する仕組みをとっています
出典:https://seller-us.tiktok.com/university/essay?knowledge_id=5370507046324010
つまりTikTok自体が「販促費」を投じて価格競争力を高め、ユーザー獲得に動いたのです。結果として「他ECよりTikTokの方が安い」という印象を与え、新規ショッピングユーザーの取り込みに成功しています。
ブラックフライデーは値引き合戦ですが、TikTokではバンドル販売や限定コラボ品が特に効果を発揮しました。ユーザーはTikTok上でしか買えないセット商品や新色アイテムに弱く、それがタイムセールとなれば競って購入します。
Fenty BeautyがTikTok限定セットを投入したように、大手もチャネル限定商品で差別化を図っています。またTikTokではクーポンコードの拡散力も絶大で、「○○さんのライブで使える割引コード」といった情報がコメント欄や他SNSで拡散され購買を後押しします。
海外の成功事例から見えてくる日本のブラックフライデー商戦の勝ち方は?
今回はリサーチ中心でお届けしましたがいかがでしたでしょうか?
一つ言えることとしては「TikTok Shopのブラックフライデー」で勝つには徹底した準備と値引き含めた対策、インフルエンサーや有名人の事前のアサインなど戦略的な対策が求められるということですね。
なんとなく便乗ではなく、そこで絶対に勝つ・売るという想いが必要です。
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