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コラム

2026.3.19

AI広告が増加 / AIとクリエイティブ制作会社はどう共存できるのか?

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こんにちは、studio15のマーケティング担当 Mです。
突然ですが、みなさんはAIをどんな使い方をしていますか?

「ChatGPTに文章を書かせてる」
「画像生成して資料に使ってる」
「ちょっと賢い検索エンジンみたいな感じ」……

そんな使い方をされている方も多いかと思います。
今回はクリエイティブ制作会社とAIの共存というテーマで、AIクリエイティブが今どこまで使われているのか、クリエイティブ制作会社として具体的にどう活用できるのか等を含めて見ていきます!

時間もコストも、そして誰でもAI動画を生成できる時代

「AIで作ったコンテンツなんて、まだ粗削りでしょ?」

そんな声も聞こえてきそうですが、いえいえ。
すでにテレビCMやショート動画の現場で、がっつり活用されています。
事例を見ていきましょう

AIクリエイティブがCMに活用されている事例

事例①:伊藤園「お〜いお茶 カテキン緑茶」

2023年とやや古いですが、伊藤園が日本で初めてAI生成モデルをテレビCMの主役に抜擢して、大きな話題を呼びました。
実在しないAI女性タレントが落ち着いたトーンで健康効果をアピールする内容で、「現実の人物と見間違えるほどリアル」と高評価。
ただし、制作の現場はスムーズだったわけではありません。
一度アウトプットを出してからの微調整が非常に難しく、キャラクターの顔を決めるだけで1ヶ月〜1ヶ月半の時間を要したとのこと。
AIに「もう少し柔らかい表情に」と指示しても、イメージ通りに修正するのは簡単ではないのが現状です。
それでも、タレントのキャスティング費用・スケジュール調整・不祥事リスクといった従来のコストを丸ごと回避できる点は大きなメリット。
「AIなら速くて安い」という単純な話ではなく、AIを使いこなすための設計力・ディレクション力こそが、これからのクリエイティブ制作会社の差別化ポイントになっていくと感じさせる事例です。

※引用元
日経クロストレンド「伊藤園、AIタレント起用CMの制作舞台裏 やって分かった長所と短所
日本経済新聞「伊藤園、生成AIでCMモデル「お〜いお茶」SNSで拡散

事例②:Gucci Summer 2025 Gen AI Spec Commercial.

GUCCIは広告ムービー・ナレーション・BGMのすべてを生成AIで制作するという挑戦的な取り組みを実施。
実際のモデルの起用や撮影は一切行わず、プロンプトだけで人物から背景まで生成した広告動画は、デジタルメディア協会主催のアワードで優秀賞を受賞しています。
「AIで作った広告=クオリティが低い」というイメージを、完全に覆した事例です。
制作会社にとって「AI活用は選択肢ではなく、もはや必須スキルになる」という強烈なメッセージになりました。

※引用元
Dave Clark氏、Xでの「ポスト

制作会社がAIと共存するリアル ── 現場で感じた3つのメリット

次に、今回のテーマの核心です!
クリエイティブ制作会社として、AIと具体的にどう共存できるのか。
リアルな裏側を話していきますが、日々AIを活用する中で現状で感じているメリットは大きく3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

PDCAの高速回転

ショート動画の文脈では、「量×質」の掛け算が重要です。
1週間に1本しか投稿できない会社と、AIを使いながら週10本投稿できる会社では、PDCAのスピードが桁違いになります。
AIを活用したコンテンツ制作の高速化により、「勝ちパターンの発見」が圧倒的に早くなります。
広告の数値分析においても、AIを活用すればデータをすぐにフォーマットに落とし込み、数値面の分析までセットでアウトプットしてくれます。
「この数字が悪い」ではなく「なぜ悪くて、どう改善するか」まで考える時間をAIが圧倒的に短縮してくれる。
そこに、実際に人間がクリエイティブを精査して感じた所感を掛け合わせることで、より精度の高いアウトプットが生まれるのです。

AIでクリエイティブを即視覚化し、提案精度が上昇

従来のクリエイティブ提案では、実際のクリエイティブイメージは公開データのリファレンスの提示がメインでした。
クライアントとのすれ違いが発生することも0ではなく、修正が複数回発生することもありました。
しかし、AIを活用すれば、事前にクライアントがイメージしやすいクリエイティブを生成し、「こういう方向性どうですか?」とすぐに視覚化できます。
認識の相違といったリスクが発生しづらくなり、提案〜GOサインまでの時間が短縮されます。
さらに、「このトーン好きだけどもう少しポップに」「人物を変えてみて」といった具体的なフィードバックを頂けるようになり、クライアントの要望に沿う修正ができ、お互いにコミュニケーションの量を減らしつつも精度を上げることができるのです。
これは実務担当者としても本当に便利になりました!

「勝ちクリエイティブ」の横展開

日々様々な業界業種のクライアントと取り組むクリエイティブ制作会社にとって、重要なのが「勝ちクリエイティブの横展開」。AIの活用によって最大化できます。
例えば、ある広告クリエイティブの獲得CPAが非常に低く抑えられたとして。要因分析は同じターゲットである人間が考えるのが最も精度が高い。
でも、そのポイントを抽出したあとの「他業種・他業界への横展開」は、AIが圧倒的に速く・これまでになかったアイデアも含めサポートしてくれます。
人材サービスで効いた訴求ポイントが、金融・不動産でどう応用できるか。
AIはあらゆる業界のデータと文脈を学習しているので、人間が長時間かけて考えること、思いつかなかった方法を数秒でたたき台として出してくれます。
もちろん、そのままじゃ使えないことも多いですが、「たたき台がある状態」と「ゼロから考える状態」では、スピードが全然違います。
こちらはAGA治療のサステナオンラインクリニックさんの広告動画なのですが、美容師×AGAという勝ちパターンをAI動画で生成し代替しています。

これAIモデルです。

※引用元
サステナオンラインクリニック:TikTok広告

ただし、ここで重要なことがあります。
「タスクはAI、承認は人間」という分業ではなく、プロセスに人間が入り込むことです!
AIに丸投げすると、AI特有の「忖度」「微細な嘘」「論理の飛躍」に気づけなくなります。人間がプロセスに参加することで、出力の精度チェックも同時にできるわけです。

とはいえ、不要になっていく仕事もある

「AIが普及しても、人間の仕事はなくならない」という楽観論も多いですが、正直に言うと、なくなっていく仕事・価値が下がっていく仕事は確実に存在します。
僕が特に最近感じているのはモデルさんの仕事です。

「綺麗なだけ」のモデル・クリエイターの価値 ── 存在意義が問われる時代

前述の伊藤園の事例が象徴するように、「綺麗に映るだけ」という価値は、AIタレントで代替できる時代になりました。
でも、自分のライフスタイルへの共感、その人の生き様やストーリー、社会的なメッセージを発信しているクリエイターの価値は全く別の話です。
「その人のライフスタイルに憧れ、共感して、そんな人が紹介するアイテムだから買いたい」
この感情は、AIには作れません。
これはモデルやインフルエンサーに限らず、コピーライターや動画ディレクターにも同じことが言えます。
「存在そのものに価値があるクリエイター」と「スキルだけで戦っていたクリエイター」の二極化が、これから加速していきます。

「作業を担う」だけのポジションは縮小する ── 問われるのは次の一手

動画編集・字幕入れ・画像リサイズ・定型文作成……
こういった作業ベースの業務は、AIツールによって効率化の余地が非常に大きい領域です。
ただし、これは「仕事がなくなる」というより「同じ時間でできる量が増える」そして「単価が変わる」という話でもあります。
作業スピードをAIで上げながら、空いた時間で「なぜこのクリエイティブが刺さったのか」「この成功がどう活かせるか」をAIと共創できる人間になれるかどうかが、これからのクリエイティブ制作会社に問われています。

人間の「0→1」をAIで「1→100」に拡張する

改めて、考え方を整理するとこうなります。

① タスクをAIに丸投げするのではなく、プロセスに入り込む。
承認するだけの人間になると、AIの出力のブラックボックスに気づけなくなります。一緒に考えることで、初めてアウトプットの精度が上がります。

② 0→1の発想は人間にしかできない。
既存のデータから考えを導くAIでは、まだ「これ、全く新しい切り口だよね」というセンスの良さには限界があります。でも、その人間が出した0→1のアイデアをAIで1→100に拡張することは今すぐできます。

③ 泥臭い作業こそがセンスを育てる。
AIに全部任せると現場感覚が死にます。作業をしながら得るインスピレーションや勘こそが、クリエイターとしての差別化の源泉です。

AIが進化する速度は、私たちの想像を超えています。
でも、その速度に飲み込まれるのではなく、うまく乗りこなして一緒に走っていく姿勢こそが、これからのクリエイティブ制作会社に求められるものだと考えています。
「クリエイティブを短い期間で改善したい」「制作に係る工数を削減したい」という方は、ぜひstudio15にご相談ください!

studio15編集部

studio15はTikTokの認定代理店としてTikTok Shop支援やクリエイタータイアップなどでこれまで300社以上のマーケティングを支援してきました。その実績をもとに企業向けに最新のトレンドやTikTokノウハウをお伝えする情報を発信しています。

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