コラム
2026.7.14
TikTok Shop LIVEオークションとは?概要から事例まで紹介
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こんにちは。studio15編集部、マーケティングを担当している阿部です。
TikTok Shopにて、視聴者の熱狂を生み出す「LIVEオークション」機能が2026年4月8日より、セラー向けに開放され、2026年7月現在、一部のクリエイターにもLIVEオークション機能が開放されました。
LIVEオークション機能はトレーディングカードや古物のような在庫数の少ない、希少性の高い商品での活用だけでなく、一般的な商品でも利用可能であり、LIVEコマースの起爆剤として活用可能なプロダクトです。
本記事では、TikTok Shop LIVEオークション機能の概要、オークションの参加条件や独自機能、海外での成功事例など、TikTok Shop国内セラーの皆さまに把握していただきたい情報を、TikTok Shop公式パートナープログラムにおいて、TSP(TikTok Shop Partner)、TAP(TikTok Affiliate Partner)、CAP(Creator Agency Partner)の資格を保有し、数多くのセラー支援、クリエイター支援実績を持つstudio15が紹介します。
1. TikTok Shopの「LIVEオークション機能」とは?ビジネスモデルとメリット

概要
TikTok Shopは、優れたレコメンド機能で潜在層にリーチし、ショート動画やLIVE配信を通じた商品の「発見」から「購入」までをアプリ内でシームレスに完結させる「ディスカバリーEコマース」を推進しています。
今回導入されたTikTokShopの「LIVEオークション」機能は、この体験をさらに進化させ、LIVE配信を通じて視聴者がリアルタイムで入札・購入に参加できる仕組みです。
従来のショートドラマやLIVEコマースが、利便性や価格などの納得感に基づくのに対し、LIVEオークションは「今この瞬間に価格を提示しないと手に入らない」という限定感が生まれます。
これにより、視聴者が単なる買い物客ではなく番組の参加者となり、単なる売上だけでなく、熱量を生み出すことが可能なプロダクトです。
TikTok Shop LIVEオークション独自機能
一時出品機能
LIVE配信の盛り上がりに合わせて商品を素早く追加できる機能です。
審査は通常2分以内で完了しますが、TikTok Shopの通常ストアとは同期されず、LIVE終了後に完全に削除されます。
サプライズセット
特定の商品へ入札するのではなく「厳選された賞品プールへの参加権」を入札機能で、ミステリーオークションといわれています。
落札後にルーレットで当選商品が決まるため、視聴者のリピート意欲を強く刺激します。
なお、1セットあたりの最高入札価格は10万円までと定められており、商品の価値は同程度である必要があります。
※サプライズセット機能は、一部の対象セラーに段階的に提供されています。
2. オークションを利用するための必須要件
オークション機能は、優れたパフォーマンスを維持しているセラーおよびクリエイターにのみ提供されます。
【セラー】
ショップスタートアップ期間を終了しており、注文に関する低評価率(ONRR)を0.7%未満に維持していること。
【マーケティングアカウント】
対象となるセラーの公式アカウントまたはマーケティングアカウントであり、クリエイターの健全性評価(CHR)スコアが150以上であること。
【運用の注意点】
ライブ配信は必ず「セラーモード」で開始する必要があり、「クリエイターモード」では利用できません。
※クリエイターへLIVEオークションを依頼する際は、ターゲットコラボから対象クリエイターに向け招待を行います。
TikTok Shop自体を詳しく知りたい方はこちら
TTikTok Shopオープンコラボ、ターゲットコラボの使い分け方
3. セラーが必ず知っておくべき「基礎ルール」と「決済・返品仕様」

オークション設定の手順
1. オークション商品を出品する
セラーセンターにアクセスし、商品管理に移動し、オークション商品をオンに切り替えます。
2. LIVEイベントを作成する
LIVEを配信する前に、LIVEマネージャーでLIVEイベントを作成して、スケジュールを設定します。
3. オークションルールの設定
LIVEマネージャー、LIVE管理、オークションで、オークションの設定を行います。
4. オークションを始める
LIVE配信後に開始をクリックすると、カウントダウン入札が始まります。
詳しくは、TikTok Shopアカデミーを参照ください。
※クリエイターの方でLIVEオークションを実施する場合、入札価格設定や在庫管理はセラーが行います。

「入札とタイマー」の仕組み
オークションの上限価格は500,000円です。セラーは以下の仕様を理解して設定を行う必要があります。
1. 開始価格の設定
セラーは自由に設定できますが、公式では参加ハードルを下げて勢いをつけるために「1円」や「5円」といった低価格からのスタートが推奨されています。
2. 固定の入札上げ幅と自動入札
視聴者が入札する際、現在の価格帯に応じてシステムで上げ幅が決まっています(例:0〜3,000円は100円単位、10,001〜30,000円は500円単位)。視聴者が予算上限を入力すると、システムが他者に合わせて必要な最低額だけを自動入札する機能も備わっています。
3. 延長入札と強制終了
タイマー設定(30秒、1分、2分など)の終了間際の仕様は2つから選べます。「延長入札」は残り10秒で入札があった場合、タイマーが再び10秒にリセットされます。逆に「突然の終了(強制終了)」を選ぶと、時間はリセットされずゼロになった瞬間に終了します。
入札と決済の仕組み
事前のカード登録が必須
視聴者が入札に参加するには、事前に支払い方法(クレジットカード等)と配送先住所を登録しておく必要があります。
上限入札(自動入札)
視聴者が予算の上限額を入力すると、システムが他者の入札に合わせて必要な最低額だけを自動的に入札し続ける便利な機能が備わっています
自動同梱(自動合算)
セラーセンターで機能を有効にすると、LIVE中に同じ視聴者が購入した複数の注文が自動で1つにまとめられ、送料負担を軽減できます。。
決済エラー時の対応
落札したにもかかわらず初回決済に失敗した場合、注文は「支払い待ち」状態となります。セラーはライブ配信中に、カスタマーへ「注文ページから再度支払いを行うよう」アナウンスする必要があります。放置すると時間切れでキャンセルになります
厳格なキャンセル・返品ポリシー
落札後のキャンセル不可
通常商品に適用される「購入から1時間の無料キャンセル」はオークションには適用されません。落札時点で注文が確定します。
発送前のキャンセル申請
発送前であればカスタマーはキャンセルを申請できますが、セラーは2営業日以内に対応する必要があります。放置すると自動的に却下されます。
自己都合の返品不可
商品配達日から14日以内であれば返品申請が可能ですが、「不要になった」などの自己都合での返品は認められていません。
アカウント停止を防ぐ禁止事項
ギャンブル的表現の禁止
オークションをランダムなプレゼント企画と紐づけたり、「当たり」などの賞品型の手法を用いることは禁止されています。
透明性の確保
中古品やラグジュアリー品は真贋を証明する資料を提示し、入札前に商品の状態(欠陥を含む)を正直に説明する義務があります。また、主観的な価値の主張(「10倍の価値がある」など)は誤認を招くため禁止です。
4. TikTok Shop LIVEオークションの成功事例
事例①:余剰在庫の販売で2万7,000ドルを達成
釣糸(フィッシングライン)を販売する海外事業者は、パッケージ変更に伴う旧商品の在庫処分にTikTok ShopのLIVEオークションを活用しました。
手書きの紙カードで「通常30ドルの商品が15〜20ドルで買える」といったお得感をアピールし「開始価格1ドル」「10秒間のカウントダウン(延長なし)」というスピーディーな設定でオークションを連発。
結果的に視聴者が10秒ごとに次々と入札する熱狂を生み出し、数回のライブ配信で900点以上のアイテムを販売、合計約2万7,000ドル(約400万円)の売上を記録しました。
余剰在庫やクリアランス品の販売にオークションが極めて有効であることを示す好例です。
※出典:YouTube / Ryan Maya
事例②:高級ブランド品のオークションで1日3万ドルを売り上げるブティック
TikTok Shopは、AIによる厳格な真贋判定ツールを導入し、エルメスやロレックスなど高額な中古ラグジュアリー商品の販売を強化しています。
ニューヨークの高級中古品ブティック「17th Street」は、LIVEオークション機能を活用してシャネル等のバッグを1,000点近く販売。配信が「おすすめ(For You)」フィードに優先表示されるアルゴリズムの強みもあり、1回で3万ドル(約450万円)以上を売り上げました。
また、高級品小売「Luxe Collective」は、リアルイベントと連動した「リバースオークション(価格が徐々に下がる形式)」をオンラインで開催し、1,000人以上を集客しました。
エンターテイメント性の高い購入体験により、売上のみならず、若い世代のコミュニティ形成とブランドロイヤルティの向上にも大きく貢献しています。
※出典:Bloomberg
5. 視聴者を釘付けにするLIVEエンゲージメント・ハック
トップセラーが実践している、LIVEコマースのトラフィック獲得とコンバージョンを高める心理的テクニックです。
ライトニング・ラウンド(フラッシュセール)

LIVE配信スタートのタイミングをはじめ20〜30分おきに「3分間限定」のオークションやフラッシュセールを実施します。
LIVEオークションは、視聴者が能動的に参加しやすい機能であり、初動の盛り上がり、トラフィック獲得に役立つと同時に「この配信を離れると次のチャンスを逃すかもしれない」という心理(FOMO)を植え付け、離脱を防ぎます。
この仕掛けは、一点もののような商品に限らず、一般的なコスメや日用品などの商材においてもLIVEコマースを盛り上げるために役立つテクニックといえます。
まとめ
TikTok ShopのLIVEオークション機能は、セラーだけでなく、クリエイターの巻き込みによってさらに強力な販売ツールへと進化しようとしています。
決済・キャンセルの厳格な運用ルールを正しく理解し、エンタメ性の高い企画(サプライズセットやフラッシュセール)を組み合わせることで、熱狂的なLIVEコマースを実現し、売上の最大化を目指しましょう。
studio15は、2019年よりTikTokに特化したマーケティング支援を行っています。
TikTok Shopにおいても支援に必要な公認パートナー資格(TSP、TAP、CAP)を保有しており、Shop立ち上げから、EC全体の売上を向上させるための戦略、クリエイターを活用したUGC施策まで、ワンストップでご支援します。
TikTok Shopをこれから導入したい、導入しているが更に成果を上げたい、という事業者さまはお問い合わせください。
FAQ
Q:TikTok Shop LIVEオークションとは何ですか?
A:TikTok Shop LIVEオークションとは、LIVE配信中に視聴者がリアルタイムで商品へ入札し、最も高い価格を提示した視聴者が商品を購入できる機能です。カウントダウン形式で入札が進むため、視聴者参加型の企画として配信を盛り上げやすい点が特徴です。
Q:TikTok Shopのセラーなら誰でも利用できますか?
A:すべてのセラーが利用できるわけではなく、TikTok Shopが定めるショップやアカウントの要件を満たす必要があります。利用可能な場合は、セラーセンターやLIVEマネージャーにオークション関連の項目が表示されます。
Q:LIVEオークションにはどのような商品が向いていますか?
A:限定品、一点物、中古ブランド品、コレクター商品、在庫数が少ない商品など、希少性や価格への期待感がある商品と相性が良い機能です。一般的な商品でも、開始価格や出品数を工夫することで、視聴者の参加を促す企画として活用できます。
Q:落札後にキャンセルできますか?
A:LIVEオークションでの落札には拘束力があり、通常の商品購入とは異なり、購入者都合で自由にキャンセルできる仕組みではありません。商品の不備や配送上の問題がある場合は、TikTok Shopのキャンセル・返品ルールに従って対応します。
また、落札時の決済に失敗した場合は、落札者に支払い方法を更新するための猶予時間が設けられます。
Q:一時出品と通常の商品出品は何が違いますか?
A:一時出品は、LIVE配信中にオークション商品を素早く追加するための出品方法です。通常の商品ページとは異なり、LIVE終了後に削除されるため、別のLIVEで再度販売する場合は、あらためて出品設定を行う必要があります。
参考・出典一覧
TikTok Shop Blog(US)
TikTok Shopアカデミー
TikTok Japan公式note
日本ネット経済新聞
The Keyword
YouTube
Bloomberg
■執筆・監修
阿部 / studio15株式会社 マーケティング担当
TikTokに特化したマーケティング支援企業studio15のマーケティングを担当。TikTok Media Buying Professional Certificationを保有。TikTok公式アカウント運用、ショートドラマ活用、TikTok Shop支援、TikTok GO支援などを通じ、累計470社以上の支援実績から得た最先端の一次情報や、国内外の最新SNSトレンドを日本のビジネス向けに分かりやすく紹介。
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studio15編集部
studio15はTikTokの認定代理店としてアカウント運用、ショートドラマやクリエイタータイアップ、TikTok Shop支援などで、これまで470社以上のSNSマーケティングを支援してきました。その実績をもとに企業向けに最新のトレンドやTikTokノウハウをお伝えする情報を発信しています。
