TikTokにも広告が出せるって聞いたんですけど、どんな広告のタイプがあるんですか？
まず試してみるとしたら何が良いでしょうか？

他のSNS同様に複数の広告タイプがありますが、最初にチャレンジするなら「運用型広告」がお勧めです。

TikTokの流行の拡大とともに、広告を活用してみようと検討している企業の方も増えてきたのではないでしょうか。

ショートムービープラットフォームのTikTokですが、他のSNSと同様に様々なタイプの広告を出稿することが可能です。

TikTok広告（TikTok Ads）はTikTok上で収集されたデータを利用し、広告を配信したいユーザー層へのターゲティングの仕組みが構築されているので、ランディングページへの誘導やアプリダウンロードなど様々な目的に適している広告施策となっています。

TikTok広告の種類

TikTok広告は大きく分けて、「予約型広告」と「運用型広告」の２種類です。

「予約型広告」はいわゆる純広告のことで、「起動画面型広告」や「インフィード広告」、「＃チャレンジ（ハッシュタグチャレンジ）」。

「運用型広告」はオークション広告のことで配信先は「インフィード広告」のみですが、予約型広告と異なりリアルタイムに自動で入札額やクリエイティブなどを変更・改善しながら運用していくという特徴があります。

予約型広告についての詳しい解説はこちらのページにありますので、ぜひご覧ください。

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タイプ別 TikTokの人気広告メニューをご紹介

予約型広告はあらかじめ決められた広告枠を指定・予約して購入するので、広告の配信数（Impression）や期間、配信先が保証されるというメリットがありますが、配信後の変更が出来ないというデメリットがあります。

それに対して運用型広告は広告配信後にも変更と改善を行うため、細かい状況確認が必要ですが最適化しやすいことがメリットといえるでしょう。

どちらもメリット・デメリットがありますが、まずは低予算で始められて効率化も見込める「運用型広告」から開始するのはいかがでしょうか。

TikTokの運用型広告の特徴

TikTokの運用型広告で配信する「インフィード広告」には、以下のような特徴があります。

①5 〜15 秒の縦画面動画が自動再生される

②コンテンツを全画面で訴求することができる

③レコメンドで他のユーザーの投稿に紛れて配信される

④誘導先はランディングページまたはアプリストアでCVに合わせて配信目的とターゲティングが設定できる

①5 〜15 秒の縦画面動画が自動再生される

動画は静止画と比べて広告効果が高いと言われていますが、さらに「短尺」はユーザーにとって飽きのこない長さでコンテンツに対してストレスを感じず見ることができるため、広告に対して好意的に受け止められやすくなっています。

②コンテンツを全画面で訴求することができる

TikTokの投稿は広告の場合でも縦型フルの全画面になっているため、その世界観に飛び込みやすい構造になっています。また、他の主要プラットフォームと比較して音声ONで視聴している割合が160％と多いことも判明しています。

③レコメンドで他のユーザーの投稿に紛れて配信される

インフィード広告は他のユーザーの投稿に紛れて広告が配信されるため、広告と意識されずに見てもらえる可能性が高く、広告に対する抵抗感があまり無いため自然に訴求することができます。

④誘導先はランディングページまたはアプリストアでCVに合わせて配信目的とターゲティングが設定できる

広告をタップした誘導先には、ランディングページまたはアプリストアを設定することができます。

また、達成したい目標に合わせて「広告の目的」を選択し、それを元に広告の最適化を行いCVアップを目指します。

●トラフィック・・・リンク先のクリック数（アクセス数）を増やしたいとき

●アプリインストール・・・アプリインストール数を増やしたいとき

●コンバージョン数・・・商品・サービスの購入や会員登録等のコンバージョン数を増やしたいとき

ターゲティングは以下のように細かく設定ができます。ターゲティング設定を行うことで高いCV率を目指すことができます。

性別

1．無制限
2．男性
3．女性

年齢

1．無制限
2．13〜17歳
3．18〜24歳
4．25〜34歳
5．35〜44歳
6．45〜54歳
7．55歳以上

地域

1．アメリカ
2．日本
3．インド
4．ブラジル
5．中国
6．台湾
7．韓国
8．インドネシア
9．タイ
10．マレーシア
11．ベトナム
12．ロシア
13．トルコ
14．サウジアラビア
15．アラブ首長国連邦
16．エジプト

言語

下記4ヶ国語を含む合計30ヶ国語から選択可能
1．英語
2．日本語
3．ポルトガル語
4．中国語

操作システム

1．iOS
2．Android

ネットの使用状況

1．WiFi
2．2G
3．3G
4．4G

デバイスプライス

1．無制限
2．特定の範囲

システムバージョン

1．iOS8.0〜12.1以上
2．Android4.0〜9.0以上

興味関心ラベル

1．ペット
2．ゲーム
3．旅行
4．教育
5．飲食・グルメ
6．アプリケーション
7．デジタル家電
8．金融
9．交通
10．ニュースデータ
11．マタニティ・ベビー
12．アウトドアスポーツ
13．ファッション・靴・帽子・カバン
14．メークアップ・スキンケア
15．携帯電話・パソコン

カスタムオーディエンス

現在保有の顧客データに広告配信

類似オーディエンス

既存データに類似したユーザーに広告配信

引用元：Adell

禁止コンテンツに注意する

TikTok広告には入稿規定があり、以下のようなコンテンツはTikTok広告が利用できません。

●ギャンブル（パチンコ屋など）、風俗

●動画系/ライブ配信系アプリ

●ソーシャルアプリ

●マッチングアプリ

●動画撮影アプリ

●アダルト、アダルト関連の出版物

●医療機構（整形外科など）

●医薬品

●サプリメント

●医療機器

●ゲーム

●金融サービス

●芸能事務所や音楽関連のアプリなどを宣伝するコンテンツ

●アルコール、タバコ

一般的に年齢制限や規制のかかるコンテンツに関しては、ほぼ禁止されていると覚えておきましょう。

クリエイティブ規定

広告を入稿する際の規定もあります。

●動画秒数・・・5〜15秒（推奨：9〜15秒）

●動画素材・・・9対16（720×1280）、容量500MB以下、音声必須、動画形式(.mp4/.mov/.mpeg/.3gp/.avi)

●静止画素材・・・1対1（98×98）、容量50KB以下、画像形式（JPG、JPEG、PNG）

●テキスト素材・・・半角12〜80文字以内（全角6〜40文字以内）

引用元：ROBOMA

クリエイティブの審査基準は厳しいため極端な表現はせず、ユーザーに好まれる動画を用意しましょう。

どんな広告かは理解できたんですけど、どうやって運用をしていけば良いでしょうか？

運用型広告の一番の特徴は、広告の配信データを見て改善をしていくという点です。どのように活かしていくかをご紹介します！

運用型広告を成功させる秘密

ターゲットを定めて広告のターゲティングを設定する

商品・サービスの開発・製作をする際に定めたターゲットを、広告のターゲティング設定にもきちんと反映させましょう。または、他のSNS広告でCVしやすいターゲティングというのでも良いでしょう。

運用型広告では配信後にも調整をしていきますが、最初の段階であまりにもターゲティングの範囲が広いと最適化されるまでに余計な時間とコストがかかってしまいます。

テンプレートを利用してユーザーの興味を引く動画広告を作る

TikTok広告では、多くの動画テンプレートが用意されているので、その中から適切なテンプレートを選んで静止画を入れ込み、情報などを伝えるテキストを打ち込むだけでオリジナルの動画が簡単に制作できます。音楽も提供されているので心配ありません。

「スマートマイクロムービー」という機能を使えば、静止画素材と動画のスタイル、秒数を調整するだけで動画が生成できるようになっています。

ABテストをする

TikTok広告は1つのキャンペーン内に複数のクリエイティブを入稿することができるので、ABテストを実施してより効果の高い広告パターンを見つけましょう。

ただし、ABテストのパターンが多すぎると配信量が減って充分なデータが得られなくなる可能性があるので、2～3つでテストすることをおすすめします。

TikTokで「好まれる広告」とは

広告がユーザーにマッチしていたとしても、好感をもってもらえなければブランドや商品・サービスへの興味へはつながりません。

とくにTikTokにおいては、完璧にキレイな映像である必要はなく、他のコンテンツと同じようなものが好まれる傾向にあります。

効果の最大化までには一定の手間と期間が必要になるでしょう。

途中で方向性を変えてしまうと、それまでの苦労がリセットされてしまうことにもなるので、広告をスタートする前にきちんと戦略を練ることをおすすめします。

運用型広告の成功事例

充電式UV除菌機「PEDIC」

コリアマーケティング株式会社の商品「充電式UV除菌器 PEDIC」はコンパクトで携帯性に優れたUV除菌器で、靴やバッグ、ペット用品、赤ちゃんや介護用品にも使える商品です。

TikTokにはペット系動画も多く、他のプラットフォームでアプローチできないターゲット層のカバーとしてTikTok広告を導入。

新型ウィルス流行の時期と重なったこともありニーズは高まりつつありましたが、PEDIC自体の知名度が高くないため、クリエイティブ内に受賞歴やメディア掲載実績を盛り込むことで、商品の信頼度をアップさせました。

TikTok For Business上で提供されている動画作成ツール「スマートマイクロムービー」を活用して縦型動画素材を生成し、TikTok広告配信前と比べてお問合せ件数が2倍になり、売上アップにもつながりました。

ネット小説・漫画ポータルサイト・アプリ「アルファポリス」

「アルファポリス」はネット小説と漫画のコンテンツをユーザーが投稿し、それを他のユーザーが閲覧できるプラットフォームで、ポータルサイトとアプリで展開。

2020年末時点でサービス全体でMAU420万人、ユーザーから投稿された作品は小説と漫画を合わせて10万件以上、投稿された作品は無料で楽しむことができます。

TikTok広告は最初の数秒が重要なので、興味を引くコマを冒頭に持ってくるなど、ユーザーに見てもらえるよう工夫しました。

広告配信当初、最適化ポイントを「インストール」にして出稿していましたが、課金ユーザーがあまり集まらず目標値は未達成に。

そこで最適化ポイントを「会員登録」に変更したところ課金率が変更前の約3倍になり目標値をクリア、順調に課金ユーザーを増やすことができました。

メンズスキンケア用品の「バルクオム」

EC案件での成功事例として、メンズスキンケアブランド「BULK HOMME（バルクオム）」があります。

TikTokのユーザーの好みをイメージして色々な面白い広告クリエイティブを試した結果、最終的にCPAが良かったのは、「アンケートに答えるだけで無料サンプルがもらえる」という内容を製品画像と一緒に伝える、というシンプルなもの。

ユーザーの傾向として美意識が高い人が多く、他のプラットフォームと比べるとアップセル率が高い数値になっているとのことです。

運用型広告は細かい確認と改善が必須条件

予約型広告と異なり、運用型広告は細かい確認と、そのデータをもとにした変更・改善が必要とされます。それを根気よく行うことで、より効果的な広告配信が実現します。

ただしどう改善したら良いのか分からない、人員が足りず手が回らないという場合もあるでしょう。

そういった方は是非studio15にご相談ください。

TikTokに特化してサービスを提供しているプロが、最適な広告運用をサポートいたします。