コラム
2026.9.8
TikTok Shopでクリエイターが紹介してくれない理由と、選ばれる条件設計【セラー向け】
- CONTENTS
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- 1. なぜ初動が重要?|アルゴリズムはSKU単位でかかり、再生回数の桁が変わる
- 2. クリエイターは何を見て商品を選ぶ?|売上実績×条件設計の2軸
- 3. 条件設計次第で、売上実績ゼロでも初月から動画514本を投稿・LIVE144枠を配信
- 4. クリエイターはどこで売上実績を見ている?|販売数・カテゴリーランキング・第三者ツールなど5つの経路
- 5. 条件設計の前に|サンプル提供・1日以内の返信・2〜3営業日の発送は「できて当たり前」
- 6. 条件設計は2つだけ|視聴者へのオファーと成果報酬率の二軸で設計する
- 7. 成果報酬率の決め方|オープン/ターゲット/パートナーで差をつける
- 8. 投資フェーズと回収フェーズのメリハリ|最初から利益を取りにいくと、何も動かないまま数か月が過ぎる
- 9. より確実に初動をつくる手段|トップライバーの起用
- 10. 大手ブランドの場合は?|条件より、レギュレーションと座組みの設計が先
- 11. まとめ|売上実績か条件設計か。どちらかは必ず担保する
- 執筆・監修
こんにちは。studio15代表の岩佐です。
TikTok Shopでクリエイターコラボを活用してクリエイターに紹介してもらおうと思ったが、クリエイター(動画クリエイターやライバー)がなかなか紹介してくれない…
TikTok Shopで売上をつくっていく上で欠かせないクリエイターコラボですが、クリエイターが商品を紹介してくれず、そもそもスタートラインに立てないといった悩みを抱えるセラーの方も多いです。
今回は、そんなセラーの方向けに書きました。
結論としては、売上実績がないセラーの場合、クリエイターにとって魅力のある条件設計を行ってクリエイターコラボが動き始めるように設計すべきです。
クリエイターは多くの商品がある中で、理由がない限り、売上実績がない商品をなかなか紹介してくれないためです。
下記の図のようにクリエイターは数多くのセラーの中から選ぶことができます。また、セラーからのメッセージも大量に来ています。そのため、クリエイターから選ばれるための工夫が必要です。

1. なぜ初動が重要?|アルゴリズムはSKU単位でかかり、再生回数の桁が変わる
前提として、TikTok Shopに出店した後、初動をつくれるかどうかが非常に重要です。
TikTok Shopでは、商品単位でアルゴリズムがかかり、売れている商品はアルゴリズム上優遇されて、動画やLIVEの再生・視聴回数が増加しやすいためです。逆に言うと、売上実績がないうちは同じ動画を出してもユーザーに届かないため、最初の販売実績をつくれるかどうかで、その後の伸び方が大きく変わります。

そして、その初動をつくる上で欠かせないのが、クリエイターコラボです。
そのあたりについては下記に書いたので、詳細は下記をご確認ください。
記事はこちら
2. クリエイターは何を見て商品を選ぶ?|売上実績×条件設計の2軸
初動をつくるために欠かせないクリエイターコラボですが、クリエイターはどのように商品を選んでいるのでしょうか?
クリエイターは、商品の売上実績×商品の条件設計という軸で商品を選んでいます。
もちろん、商品の良さや商品のレビューといった商品性の部分も重視して選んでいますが、本記事では、短期的にセラーがコントロールしやすい要素に焦点を当てるため、商品性については割愛します。

初動のところで書いたように、売上実績のある商品はアルゴリズム上優遇されます。
TikTok Shopでは、クリエイターは自分の動画やLIVE経由で売れた場合に成果報酬を得るため、売れないといくら紹介しても成果報酬を得ることができません。
そのような背景から、アルゴリズム上優遇されている、売上実績のある商品を紹介することがクリエイターにとって収益を得るための合理的な戦略となります。
結果として、売上実績のある商品はクリエイターの紹介が増えやすい構造になります。逆に、売上実績がない商品はなかなかクリエイターからの紹介が増えにくいです。
そのため、売上実績がない段階では、商品の条件設計を工夫して、クリエイターにとっての魅力を作る必要があります。
売上実績=売れやすさ、条件=収益性の高さ、そのどちらか一方は少なくとも担保することが必要なイメージです。
下記の4象限におけるA〜Cのいずれかになることが必須と言えます。
| A 売上実績あり 条件設計が悪い |
B 売上実績あり 条件設計が良い |
| D 売上実績なし 条件設計が悪い |
C 売上実績なし 条件設計が良い |
3. 条件設計次第で、売上実績ゼロでも初月から動画514本を投稿・LIVE144枠を配信
条件設計がうまくできると売上実績がない段階でも、クリエイターを集めることができます。
下記の弊社が支援しているセラーでは、条件設計をうまく行い、売上実績のない出店開始直後から、下記のような形で多くのクリエイターが紹介しています。
下記の事例では、初月から動画投稿133人・LIVE配信41人のクリエイターが商品を紹介し、動画514本・LIVE144枠が生まれました。また、それを見て、認知が広がり他のクリエイターの紹介も増えたため、翌月以降も安定的にクリエイター紹介が発生しています。
弊社支援先美容メーカーの動画投稿数・LIVE配信数推移(4月末から稼働開始)

弊社支援先美容メーカーの起用クリエイター数推移(4月末から稼働開始)

4. クリエイターはどこで売上実績を見ている?|販売数・カテゴリーランキング・第三者ツールなど5つの経路
そもそもクリエイターはどこで商品の売上実績を確認しているのでしょうか?
クリエイターごとに異なりますが、主に下記のような方法で売上実績を確認することが多いです。
・商品ページの販売数
各商品の商品ページには、下記のように販売数の記載があります。クリエイターによっても基準は異なりますが、ここが500~1,000個程度以上売れていると売上実績があると判断されるケースが多いです。

・商品カテゴリーごとのランキング
TikTokのアプリから、商品カテゴリーごとのランキングを確認できます。ここでランキング入りしていると、クリエイターも売上実績があると判断がしやすいです。
ちなみに、カテゴリーごとのランキングは、
TikTokアプリのプロフィールページ→TikTok Studio→クリエイター用TikTok Shop→商品マーケットプレイス→商品ランキング
から見ることができます。

・Kalodata、FastMoss等の第三者ツール
TikTok Shopには、KalodataやFastMossといった第三者ツールが充実しています。第三者ツールでは商品の売上実績等も確認することができます。
月額数千円程度で利用できるため、こういったツールを活用して商品選定を行っているクリエイターもいます。
リテラシーの高いクリエイターはこのようなツールを使って商品選定を行っているケースが多いです。逆に言うと、TikTok Shopへの本気度が高く、販売実績があるクリエイターほどこういったツールを使って商品選定を行っているケースが多いので、販売実績のあるクリエイターに商品を紹介してもらう上でも売上実績をつくることは必須だと言えます。
・他のクリエイターの動画投稿・LIVE配信
他の多くのクリエイターが動画投稿やLIVE配信で紹介しているのを見て、感覚的に売上実績がありそうと理解しているクリエイターも多いです。自身と同様他のクリエイターも売上実績を気にしているため、他の多数のクリエイターが紹介している=売上実績があると感覚的に理解しているイメージです。
そのため、クリエイターの紹介が増えれば増えるほどそれを見てさらに紹介が増えやすい構造があります。
・代理店からの案内
クリエイターと同様、代理店も売上実績があってアルゴリズム上優遇されている商品は優先的に注力するインセンティブが働きます。そのため、代理店も売上実績のある商品を優先的にクリエイターに紹介するので、クリエイターは代理店による選別を通すことで売上実績を判断していることも多いです。
5. 条件設計の前に|サンプル提供・1日以内の返信・2〜3営業日の発送は「できて当たり前」
クリエイターにとって魅力的な条件設計をする以前に、できていて当たり前のラインも存在します。多くのセラーが下記を行っており、クリエイターもそれを当たり前として認識しています。
そのため下記をできていない場合に、クリエイターの選択肢から外れるため、下記を最低限クリアすることが重要です。高価格帯の商品であったり、商品のカテゴリー的に難しい場合は、固定費を活用してクリエイターを起用したり、クリエイターコラボ以外の別の施策をうまく活用していくことが現実的です。
| 項目 | 最低限のライン(目安) | 考え方 |
|---|---|---|
| サンプルの提供 | 有 | 多くのセラーがサンプルを提供しているため、サンプルの提供は必須 |
| チャット等での対応速度 | 遅くとも半日~1日以内での対応 | 多くのセラーとやりとりしているため、対応速度が遅いと優先度が下がる |
| サンプルの発送速度 | サンプル申請から2〜3営業日以内での承認・発送 | TikTok Shopにおける旬を逃す可能性があるため極力すぐに承認・発送 ※別途TikTok Shop側での発送ポリシーもあり |
| サンプル申請の承認(クリエイターのチェック) | NGルールのみ設けてそれ以外は基本的に承認 | サンプル申請の承認されやすさもクリエイターは意識しているため、却下が多い場合敬遠される傾向 |
| 投稿前の動画チェック | NGルールのみ設けてそれ以外は承認 | 表現の幅が狭まる商品は敬遠される傾向 |
6. 条件設計は2つだけ|視聴者へのオファーと成果報酬率の二軸で設計する
では、上記の最低限の水準を満たしたうえでどのような条件設計ができるとクリエイターにとって魅力的な条件になるのでしょうか?様々な要素がありますが、大きくは、①視聴者に対するオファー、②成果報酬率の2点が重要になります。

視聴者に対するオファーが強いと売れやすく、成果報酬率が高いと売れたときの収益性がよく、クリエイターにとって収益獲得がしやすいためです。
多くのセラーがオファー、成果報酬率、それぞれである程度の水準は出しているため、少なくともどちらかでインパクトのある水準を出すことが埋もれずにクリエイターに選んでもらう上で有効な戦略です。
| 項目 | 必須ライン | インパクトのある水準 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 視聴者に対するオファー(割引率等) | 全販路で最も安く | ・他販路より10〜20%安く ・50%以上の割引率 等 |
TikTok Shopでの購買行動に慣れているユーザーはまだ少ないためTikTok Shopで買う理由を作ることが重要なため
オファーが魅力的な場合、売れやすいためクリエイターは選びやすい |
| 成果報酬率 | カテゴリー平均より高く | ・カテゴリー平均より20〜30%高く ・(短期集中で一気に初動を作る場合)50%以上の成果報酬率 等 |
クリエイターにとって収益性がいいので収益獲得がしやすい |
7. 成果報酬率の決め方|オープン/ターゲット/パートナーで差をつける
成果報酬率の設計は具体的にどのような考え方で考えていくべきでしょうか?
TikTok Shopのシステムを通じて実施できるクリエイターコラボには、以下の3つの方法があります。また、それぞれで成果報酬率は差をつけることが可能になっています。
その中で、売上実績のまだない段階では、オープンコラボでは受動的なアプローチになるため基本的にクリエイターからの紹介が発生しません。
そのため、ターゲットコラボ、もしくは、パートナーコラボを活用して、能動的にクリエイターにアプローチをしていくことが必要です。
ターゲットコラボの場合、セラーが自らクリエイターにアプローチするためリソースに余裕のあるセラー、パートナーコラボの場合、代理店を通して効率的にアプローチができるため、リソースに余裕があまりないセラーに適しています。
ただし、ターゲットコラボの場合、多くのセラーからの連絡の中に埋もれてしまうため、クリエイターから反応が来にくいことが多いです。パートナーコラボの場合、代理店はクリエイターとLINEなどで連絡を取っているため反応が来やすく、リソースがある場合も併用できると効果的です。
| コラボ形式 | 概要 | クリエイターへのアプローチ | セラーの工数 |
|---|---|---|---|
| オープンコラボ | クリエイターであれば誰でもTikTokアプリから実施できる方法 | 受動的 | 低 |
| ターゲットコラボ | セラーから特定のクリエイターに直接連絡して実施できる方法 | 能動的 | 高 |
| パートナーコラボ | 代理店を通してクリエイターを集めて実施する方法 | 能動的 | 中 |
ターゲットコラボ、パートナーコラボを利用していくうえで重要な点が、誰でもできるオープンコラボと同じ成果報酬率だとクリエイターや代理店にとって魅力が低いため、オープンコラボと差をつけた成果報酬率を設定することが重要です。
パートナーコラボの成果報酬率=代理店の成果報酬率+クリエイターの成果報酬率
また、パートナーコラボの場合、パートナーコラボの成果報酬率=代理店の成果報酬率+クリエイターの成果報酬率となっているため、代理店の成果報酬率を引いたうえでもオープンコラボを上回る成果報酬率をクリエイターに分配することが可能な成果報酬率を設定することが重要です。
前提として、オープンコラボは誰でも実施できる方法なので、そこまで高い成果報酬率を出す必要はなく、ターゲットコラボ、パートナーコラボで特別感のある差がついた成果報酬率を出していくとクリエイター、代理店の反応がよくなります。
上記の最低限の成果報酬率の考え方を満たしたうえで、オープンコラボに対してインパクトのある水準の成果報酬率をターゲットコラボ、パートナーコラボで出していけるとクリエイターからの紹介が増えていきます。
クリエイターコラボについては、下記の動画でも管理画面を用いながら解説しているため、参考にしてください。
動画はこちら
オープンコラボとターゲットコラボの使い分けは、こちらの記事でも詳しく解説しています。
記事はこちら
8. 投資フェーズと回収フェーズのメリハリ|最初から利益を取りにいくと、何も動かないまま数か月が過ぎる
クリエイターコラボを進めていくうえで、どのような流れで進めていくべきでしょうか?
短期的な目線で判断せず中長期的な目線を持ったうえで、投資フェーズと利益回収フェーズのメリハリをつけて施策を展開していくことが重要です。
最初から利益回収を意識した設計を行ってしまうと多くのセラーがいる中で埋もれ、クリエイターから紹介がほぼされないまま数か月が経過してしまいます。
一方で、投資フェーズの設計のまま施策を展開し続けると、GMV(=売上)は増えるものの、利益が出ない状況が続きます。
そのため、下記のようなイメージでメリハリをつけて施策を展開できると良いと思います。
(例)メリハリをつけたクリエイターコラボの施策展開の流れ
| フェーズ | おおよその時期 | 条件面の考え方 | クリエイターコラボにおける意識すべきこと | フェーズにおける状況 |
|---|---|---|---|---|
| 投資フェーズ | 1〜3か月目 | 成果報酬率・オファーで魅力を出す | クリエイターコラボ全体の数 | 条件が魅力的なためクリエイターコラボが増加する |
| 移行フェーズ | 2〜3か月目 | 同上 | オープンコラボの数 | GMVの増加とともに成果報酬率の低いオープンコラボ経由でもクリエイターコラボが増加し始める |
| 利益回収フェーズ | 4か月目以降 | 成果報酬率・オファーを正常化させていく | クリエイターコラボ全体の数が減っていないか | 売上実績のある状態のため、条件を正常化させてもクリエイターコラボが発生し続ける |
また、初期のフェーズから公式アカウントでの動画・LIVEでの販売も地道に行っていけると、利益回収フェーズで公式アカウントを中心とした販売を行っていけるようになるため、さらに利益率が向上します。公式アカウントの場合、クリエイターに対する成果報酬率が発生しないためです。
公式アカウントは各クリエイターの元々のフォロワー基盤があるクリエイターコラボに比べると初期フェーズからGMVを作っていくのが難しい部分もありますが、地道に育てていくことで最終的に重要な販路となっていくため、中長期的な目線で注力することが重要です。
9. より確実に初動をつくる手段|トップライバーの起用
TikTok Shopにおいて重要な初動ですが、基本的には上記のような形でクリエイターコラボをうまく活用して投稿・配信量をまずは増やして、そこから売上を作っていくことが重要です。
上記を行ったうえで、さらに確実に初動を作りたい場合、有効な施策があります。トップライバーの起用です。
トップライバーの場合、強力なファン層がいるため、初動のまだない商品でも一定数を確実に販売することができます。トップライバーはファンとの信頼関係を重視しているため、商品を取り扱ってもらえるかがハードルとなりやすいですが、条件が魅力的であれば取り扱い可能なケースも多いので、検討することがおすすめです。弊社でも下記の事例等、初動がまだない商品でトップライバーの起用により販売実績を作った事例は多数あります。
https://studio15.co.jp/column/tiktok-shop-live-commerce-cosme-dinette
https://studio15.co.jp/column/tiktok-shop-live-commerce-food-mylohas
ただ、トップライバー施策だけだと、初動を生んだ後の拡がりがないため持続性がないですが、クリエイターコラボと組み合わせることで効率よく売上増加につなげていくことができます。また、商材やフェーズに応じて、トップライバー施策以外の初動を生むための方法もご提案できますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
10. 大手ブランドの場合は?|条件より、レギュレーションと座組みの設計が先
上記では、初動がまだないセラーがどのようにクリエイターコラボを活用しながら売上を伸ばしていくべきか説明してきました。
しかし、大手ブランドの場合は、上記と異なる設計が適しているケースがあります。
大手ブランドの場合は、レギュレーション等が厳しく、大規模にクリエイターコラボを実施しにくいケースが多かったり、ブランド名が強いため成果報酬率やオファー等の条件面をそこまで踏み込まなくても一定の競争力を出せるためです。
ただ、大手ブランドだからといって何も工夫しない場合、売れないのがTikTok Shopです。
そのため、そもそもクリエイターコラボが適しているのかどうかや、条件設計含めて、ブランドごとに適した戦略を代理店等とも連携しながら検討していくのがよいと思います。
11. まとめ|売上実績か条件設計か。どちらかは必ず担保する
クリエイターが商品を選ぶ基準は、突き詰めると「売れるかどうか」と「売れたときに割に合うか」の2つです。売上実績はそのまま「売れやすさ」の証明になり、条件設計は「収益性」の証明になります。
実績がまだない段階では、前者を出せません。だから条件で補うしかない、というのがこの記事の結論です。
そのうえで、順番を間違えないことが重要です。
1. まず、できて当たり前のラインを満たす。 サンプルを出す、1日以内に返信する、2〜3営業日で発送する。ここで落ちているセラーが最も多く、そして条件をいくら良くしても回復しません
2. 次に、オファーか成果報酬率のどちらかで振り切る。 両方を平均的に出しても埋もれます
3. 最後に、フェーズで条件を動かす。 投資フェーズで実績をつくり、実績がついたら正常化させる
最初から利益を取りにいくと、クリエイターに選ばれないまま数か月が過ぎます。逆に投資フェーズのまま続けると、GMVは伸びても利益が残りません。条件は固定するものではなく、フェーズごとに動かすものです。
どの水準から始め、いつ戻すか。ここは商材の粗利率とカテゴリーの競争環境によって変わるので、迷ったらご相談ください。
よくある質問
成果報酬率(コミッション率)は何%に設定すればいいですか?
カテゴリー平均を起点に、そこから上乗せする形で考えてください。同じカテゴリーの商品がどの程度の料率を出しているかは、TikTokアプリ内の商品マーケットプレイスや第三者ツールで確認できます。売上実績がない段階では、平均より20〜30%高い水準が一つの目安です。
何個くらい売れていればクリエイターから売上実績が「ある」とみなされますか?
明確な基準はありませんが、商品ページの販売数が500〜1,000個程度を超えると、クリエイターから売上実績があると判断されやすくなります。あわせて、TikTokアプリ内のカテゴリーランキングに入っているかどうかも目安になります。それ以下の段階では、条件設計で補う必要があります。
オープンコラボの成果報酬率も上げるべきですか?
上げる必要はありません。オープンコラボは誰でも参加できる受動的な経路なので初期のフェーズではここを高くしてもクリエイターからの紹介は増えません。上げるべきはターゲットコラボとパートナーコラボの側で、オープンコラボとの差をつけること自体に意味があります。差がないと、わざわざオファーを受ける理由がありません。ターゲットコラボとパートナーコラボで一定の質を担保したクリエイターからの紹介を増やしつつ、オープンコラボでは成果報酬率を抑えつつクリエイターからの紹介を増やすことが使い分け方として効果的です。
ターゲットコラボとパートナーコラボは、どちらを使うべきですか?
社内のリソース次第です。ターゲットコラボはセラー自身がクリエイターを探して個別に連絡するため、動かせる人がいる場合に向いています。パートナーコラボは代理店経由でまとめてアプローチできるため、担当者が兼務で手が回らない場合に向いています。どちらを注力するかはセラーごとの社内リソースにもよってまちまちです。ただし、パートナーコラボの方がクリエイターを集めやすいため、社内リソースがある場合でも、併用するケースが多いです。
パートナーコラボの成果報酬率は、ターゲットコラボと同じでいいですか?
同じにすると機能しません。パートナーコラボの成果報酬率は「代理店の取り分+クリエイターの取り分」の合計だからです。代理店の取り分を引いた後の金額が、クリエイターから見てオープンコラボを下回っていると、紹介する理由がなくなります。代理店分を差し引いてもオープンコラボを上回る設計になっているかを必ず確認してください。
一度上げた成果報酬率は、後から下げられますか?下げると紹介は止まりますか?
下げられます。そして、売上実績がついた後であれば、下げても紹介は続きます。実績のある商品はアルゴリズム上優遇され、クリエイターから見て「売れる商品」になっているためです。ただし下げるタイミングが早すぎると、まだ実績が固まっていない状態で条件だけ落ちるので、紹介が止まります。カテゴリーランキングに入っているか、クリエイターコラボの総数が減っていないかを見ながら、段階的に戻すのが安全です。
条件を良くしたのに、クリエイターからサンプル申請や連絡が来ません。何が原因ですか?
条件以前のラインで落ちている可能性が高いです。よくあるのは、サンプル申請の承認に数日かかっている、チャットの返信が遅い、サンプル申請の却下が多い、動画の事前確認で修正指示が多い、といったケースです。クリエイターは複数のセラーと同時にやり取りしているため、手間がかかるセラーは条件が良くても後回しになります。記事内の「できて当たり前のライン」を先に点検してください。また、クリエイターが気づいていないケースも多いので、LINE等でクリエイターと直接の連絡手段を持っている代理店を活用することもおすすめします。
サンプルは、申請してきた全員に送らないといけませんか?
全員である必要はありませんが、NGルールだけを決めて、それ以外は原則承認する運用をおすすめします。却下率が高いセラーは、クリエイター側で「申請しても通らないセラー」として認識され、そもそも申請が来なくなるためです。サンプル原価が重い商材の場合は、固定報酬型の起用やクリエイターコラボ以外の施策に切り替えるなどの設計が現実的です。
代理店を使うと、自社でやる場合と何が変わりますか?
大きくは、アプローチできるクリエイターの母数と、条件設計の精度です。ターゲットコラボは1件ずつ連絡する必要があるため、自社対応だと起用人数に限界があります。また、カテゴリーごとの相場観や、どの水準なら反応が変わるかは、複数セラーの運用データがないと判断が難しい部分です。studio15では月に1,000〜5,000件のクリエイター投稿・配信を行っており、その実績をもとに条件設計からご提案しています。
執筆・監修
執筆・監修:岩佐 琢磨 / studio15株式会社 代表取締役
岩佐 琢磨(studio15株式会社 代表取締役)
・大和アセットマネジメントに新卒で入社→2017年より東証プライム上場企業の株式会社セレスにて経営企画室でスタートアップ投資・M&Aを担当
・2020年にstudio15へ出資、2021年10月にM&Aによる完全子会社化と同時に代表取締役就任
・studio15は2019年設立。TikTok特化の広告代理店・クリエイター事務所(所属クリエイター約300組)
・studio15は東証プライム上場・株式会社セレス(3696)の完全子会社(セレスは国内最大級のポイントサイト「moppy」等を運営/累計会員数1,400万人・2026年3月時点)
・これまで500社・6,000件以上のTikTok施策を支援(2026年8月時点)
・TikTok for Business 広告代理店パートナー認定バッジ取得済み
・TikTok Shop認定代理店(TSP/TAP/CAP/ISV)
・TikTok GO認定エージェンシー
・累計6億再生のTikTok ショートドラマアカウント「ドラマみたいだ」運営
・TikTok for Businessが提供する公式の認定資格「TikTok Media Buying Professional」保有
X:https://x.com/iwasa_studio15
note:https://note.com/iwasa_studio15
studio15編集部
studio15株式会社は、TikTokに特化したマーケティング支援企業です。 TikTok MCN、TikTok Shop(TSP、TAP、CAP、ISV)、TikTok GO、ショートドラマなど、ByteDance社の公認パートナー資格を複数保有。 2019年創業以来、企業のTikTokアカウント運用、クリエイタータイアップ、広告運用、TikTok Shop・TikTok GO支援、ショートドラマ制作などを提供。 500社・6,000件以上の支援実績(2026年8月時点)と、所属提携クリエイター5,000組のネットワーク(2026年8月時点)を活かし、企業、クリエイター双方の成長を一気通貫で支援しています。 その実績をもとに企業向けに最新のトレンドやTikTokノウハウをお伝えする情報を発信しています。